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オペ室
藍沢「仮性動脈瘤が進行してる、やはり内シャントは入りそうにない」
すると、誰かが入ってきた。
新海「どうなってる?」
藤川「新海先生...」
白石「なるほどね」
Aがコンサルしてたのは新海だったようだ
藍沢「左頸動脈遮断したいが、交通動脈が未発達だ」
新海「そうなると、俺の手が必要だな」
藍沢「あぁ。よくわかったな、倉科。」
『前に同じような症例をしたって言ってたから』
新海「さっすが倉科先生。よく覚えてる( ˆ罒ˆ )
俺が手が空いててよかったな。」
『いらんこと言わんでええから。できるんですよね?』
新海「できないとでも?」
『…』
すると、そっぽ向いたA
白石・冴島「(かわいい♡)」
藤川・フェローたち「???」
-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-
白石「通常、脳へはこの首の左右の頸動脈を遮断を通じて体から脳へ血液が行くようになっています。
が、今この左頸動脈の修復をするため1度ここを遮断しなければなりません。」
iPadを使いご家族に手術の内容を説明する、白石
白石「すると、左脳に血液が行かなくなりますが、左右の脳は血管が繋がっていて右脳から血液をもらう事が出来るようになっています。」
健太郎母「あぁ...」
白石「ですが、健太郎くんは生まれつきこの左右を繋ぐ血管、交通動脈がほとんどないんです。」
健太郎母「えっ?」
白石「このこと自体は人によってある事なので、問題はありません」
健太郎母「でも、それじゃあ...」
白石「脳はとっても繊細です。
血液が足りなくなれば、数分で脳にダメージが生じてしまいます。」
健太郎父「どうにかならないですか?」
白石「左脳に血液を送る血管を一時的につくります。」
健太郎父「つくる?」
白石「腕の血管を左脳に繋ぎ、血液を流します」
健太郎父「そんな事して大丈夫なんですか?」
白石「簡単な手術ではありませんが、この病院に最も腕のいい外科医が3人で行います」
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作者名:プリィネ | 作成日時:2017年9月26日 20時