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ICUでは、まだ藤川は冴島のそばにいた。
藤川「...」
冴島「...」
藤川は、だいぶ疲れてるようにも見える...。
仕事もどうやらここでやっていたようだ。
『藤川。』
藤川「倉科…。もう大丈夫なのか？」
『うん。もう平気。
ねぇ、少し休んだら？体、もたなくなるよ？』
藤川「大丈夫だよ、時間見つけて休むから
倉科も休める時に休めよ？」
『うん、。』
藤川「あ、秋元さんは？」
『それがさ、奥さんの前で飛び降りてさっきオペしてたんだけど、一旦中断した。』
藤川「中断？」
『ダメージコントロール。』
藤川「そうか…。。」
『はやく、目覚ますといいね。』
藤川「そうだな…」
藤川たちは黙って眠ってる冴島を見ることしかできなかった。
そのころ、フェローたちは…
横峯「24時間かぁ...」
名取「つうか、そんなに死にたきゃ1人で死ねよ、そこまで大事か？研究とか」
藍沢「？？...」
横峯「名取先生は平気？
もし、もう医者はやれませんよって言われても」
名取「...俺...医者になりたいって思った事ないから」
横峯「そうなんだ」
横峯は普通にスルーした。
名取「え…！」
横峯「灰谷先生は？」
名取「えっ、俺今結構大事な話したんだけど」
横峯「えっ？そうだった？」
灰谷「......」
藍沢は、秋元さんの奥さんがいるのを見つけた。
藍沢「大丈夫ですか？」
美也子「はい...」
藍沢「休む場所ご用意しますから、どうぞ」
美也子「夫は...ほんとに生きたいと思ってるんでしょうか...」
藍沢「...」
美也子「ほんとに研究しかない人だったんです。
あの人ほんとによく頑張ってたんです
それを失って、本当に生きたいと思ってるのか、生きられるのか...私には分かりません」
藍沢「...」
『…。』
ふたりの会話をAも聞いていた。
そこへ藍沢が歩いてきた…
『生きたいと思ってるのか…か。』
藍沢「聞いてたのか。」
『研究に失敗したぐらいで死にたくなるとか意味分かんないってはじめは思ってた。
でも、あのひとが飛び降りたとき…私耳が聞こえなくなった日のこと…思い出した。
そしたらすごく怖くなった…。』
藍沢「お前はひとりじゃない。お前のそばには、あいつがいる。
あいつだけじゃない、白石・緋山・藤川・冴島・救命スタッフみんながいる。
俺もな。」
『藍沢…。』
藍沢「小児科に行ってくる。」
『うん。いってらっしゃい。^_^』
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作者名：ﾌﾟﾘｨﾈ | 作成日時：2017年9月26日 20時
