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秋元のオペが始まる。
雪村「お願いします」
藍沢「メイヨー」
雪村「はい」
『白石、心停止しそうになったら言うて』
白石「了解」
『そしたら開胸して大動脈遮断する』
藍沢「分かった」
灰谷「吸引が間に合いません」
緋山「手でやるの、早くかき出して」
灰谷「はい」
藍沢「出血源どこだ...」
『あった、肝臓の破裂だ』
藍沢「他に出血箇所ないか？」
緋山「小腸もやってる」
白石「頻脈のままね、輸血増やして。FFP早く溶かして」
広田「はい」
藍沢「肝門部遮断する、サテンスキー」
雪村「はい」
『ひとまず、大きく肝縫合する』
緋山「2-0プロリン、両端針でたくさんちょうだい」
藍沢「フェルトつけて」
雪村「はい」
藍沢「駄目だ、出血が抑えられない」
緋山「ここも」
『白石、体温何度？』
白石「35度、ベースエクセスマイナス8」
藍沢、倉科、緋山、白石
同期4人はアイコンタクトをとる。
みんな考えは同じだった。
倉科以外は、実際にこの事をするのは初めてだ。
藍沢「ガーゼあるだけくれ」
雪村「はい」
『ここまでにしよ。お腹は閉じずにICUに運ぶよ』
灰谷・横峯・名取「え？」
藍沢「ダメージコントロールだ」
『だね。』
4人は手術を中断して、ICUへと秋元を移動させた。
-*- -*- -*- -
手術を中断したあと、白石と藍沢は秋元の奥さんに説明をした。
美也子「ダメージコントロール？」
白石「かなりの量の輸血を行ったため、血液の凝固因子が足りなくなり出血が止まらず、このまま続行すれば命の危険が及ぶ状態でした。
なので、手術を一旦中断しました。」
美也子「中断？...今あの人は？」
白石「ガーゼパッキングと言って止血のため応急処置をしてICUに運びました。
そこで、全身状態の回復を待ちます」
美也子「...」
白石「24時間経過した後、状態を確認してどうするかを決めます。」
美也子「どうするかって？」
白石「手術を再開するかどうかを」
藍沢「...」
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作者名：ﾌﾟﾘｨﾈ | 作成日時：2017年9月26日 20時
