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すると、Aはピアノを弾き始めた。
『…』
奏「先生ピアノ弾けるんだ…」
と優しい音色に聞き惚れながらも、
少し暗い顔をした。それを見逃さなかった
『…奏ちゃん、もし私が今このピアノの音色が聞こえてないって言ったらどう思う？』
奏「え…、、、？」
急に顔をあげて驚いた。
すると、Aは手を止めた。
『ふふっ、私がいまピアノ弾けてるの当たり前だと思ってるよね。
違うのよ』
そう言うと、、Aは髪を耳にかけて奏の方を向いた。
奏「…A先生、耳が聴こえないの？」
信じられないという顔をした奏にAは頷く
奏「でも、こうやって話せてるじゃない。」
『それは奏ちゃんの唇の動きを読んで言ってることを理解してるからよ。』
奏「じゃ、私の声は届いてないってこと？？
それってみんなできるの？」
『ううん、たくさん訓練とかリハビリしないとできないよ。』
奏「ねぇ、先生はずっとピアノを続けてたの？」
『そうだね、耳が聞こえなくなる前は音楽の先生目指してたの。でも、ピアノの音が聞こえなくなってから…ピアノに触れなくなった。
触ろうとすると、頭が痛くなった。』
奏「耳が聞こえなくなると頭も痛くなるの？」
『ううん、それは精神的なものからだった。』
奏「補聴器つけたらすぐ聞こえるようになるんじゃないの？」
『私の難聴は、補聴器を使っても普通の人と違って完全には元通り聞こえるわけじゃないんだ。
全音域がカバーできるわけじゃないからね。』
奏「先生はどうやってピアノがまた弾けるようになったの？」
『私は…、大学生のときボランティアで児童施設に通ってたんだけどそこで、ピアノを弾きたいって女の子がいたの。
でもその子は全然ピアノがうまくなくて、
きらきら星を弾きたいのにうまく弾けなかった。
でもその子はずっと諦めずにピアノに触れてた。
ほんの少しだけ直すとこ直せばうまく弾けるのにって思ったら…気がついたら鍵盤に手が伸びてた。』
奏「そしたら弾けたの？」
『うん…、でも少しして過去にもっと伸びやかに弾けたときのことを思い出して。。
鍵盤から手を引いてしまったけど』
奏「きらきら星…か。
それなら今の私にも弾けるかも。。」
『え…？』
奏「先生、一緒に弾いてくれる？」
『うん…！！』
すると奏はゆっくりと鍵盤を撫でた
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ﾌﾟﾘｨﾈ(プロフ) - ymer0704さん» ごめんなさい、13を書くことにしたので番外編消しちゃいました。 (2018年1月3日 20時) (
レス) id: f6a2ed9c3b (このIDを非表示/違反報告)
ymer0704(プロフ) - 番外編はどこから見ることができますか？ (2018年1月3日 20時) (レス) id: 671b54ec78 (このIDを非表示/違反報告)
ﾌﾟﾘｨﾈ(プロフ) - みんさん» みんさんへ朗報です。新章ではないですが、番外編を書くことにしました。続きをお楽しみください (2018年1月2日 13時) (レス) id: f6a2ed9c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾌﾟﾘｨﾈ(プロフ) - なみさん» この作品は終わりですが、新作上げてるのでよかったら検索してみてください (2018年1月1日 22時) (レス) id: f6a2ed9c3b (このIDを非表示/違反報告)
なみ - こんばんは！いつも読まさせて頂いてました！新海先生大好きで中々小説ない中、ﾌﾟﾘｨﾈ様が書くお話が大好きでした！続編書かないってことですが、短編などでまたこの家族のお話読みたいです！葵ちゃんがお姉ちゃんになった話とか読んでみたいです！また待ってます！ (2018年1月1日 21時) (レス) id: daaf408da9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾌﾟﾘｨﾈ | 作成日時：2017年12月12日 20時
