c h o c o l a t e ページ36
熱があることに気づけなかった自分を責めた。彼女はプツリと糸が切れたのか、だらりと助手席で項垂れている。
うげぇ、なんて紅潮した顔で言っている。
藍沢「すまない」
「何が?」
藍沢「気づいてやれなくて」
「少し騙せたからいいの。耕作︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎を」
口元を緩ませて笑うAは、自分のリュックを無理に後部座席からとって手を入れた。何故こうも動く、項垂れていたはずだが。
「冷えピタ氏」
自分で貼り替えていた。それは俺の仕事だと思うが、一刻も早く現場に戻りたいのが見え見えだ。家に着き、部屋に戻ると彼女はがくんと、膝を落とした。
藍沢「ったく」
頬を軽く叩けば唸る。静かに抱き抱えて、ベットへ下ろした。
「戻るの」
うっすら目を開いてそういう。ああ、と返せばいってらっしゃい、と布団を顔まで被った。
…少女漫画なら、ヒロインが腕を掴んで引き止める…なんて柄にもなく淡い期待をしてしまう。
そんな素振りも全くなく。
藍沢「後でまた来る」
気づけば、シーツ越しに唇を重ねていた。電気を落とし、その場を後にした。
─彼女が実は起きており、顔を真っ赤にしていることを彼は知らない。
--
救命に戻れば、聞こえてくるフェローの声。何故だか迫られている同期4人。白石が振り返って助けてと言わんばかりの顔をした。
「藍沢先生帰ってきた！！」
「どういうことですか」
4人から目線を外した彼らと目が合う。何だかまずいことは悟った。何食わぬ顔で何だ、と返す。
横峯「さっきA先生、藍沢先生のこと�犢椋遶瓩辰童討鵑任泙靴燭茲�?!」
やめなよ、と小さく出てくるのは灰谷。雪村は相変わらずの仏頂面。
名取「お2人って付き合ってるんですか」
名取は更に、緋山先生がA看病されるんだろうね、なんて言ってたから。そう付け足した。緋山に睨みを聞かせれば、首を180度回転させた。
横峯「え、てことは同棲?やばくない?」
雪村「やばいですけど、え?」
灰谷「…まっさか、はは、」
フェローたちが混乱し始め、それを横目に苦笑いの白石たち。
藤川「藍沢、言ったら楽だぞ」
近付いてきて上唇をあげ、小突く。眼鏡の奥の、冴島との関係を公表したからこその余裕。遅かれ早かれ気付かれる、若しくは公表すべき時が近々来るだろう。公表すれば多少看病へ行けるかもしれない。
いくら医師といっても、病人である故彼女に自身の治療をさせる訳にも行かず。
──隣にいてやりたいしな
「ああ、そうだよ名取」
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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