p e p p e r m i n t ページ29
「おいおい待てよ藍沢先生馴れ初め偽造しないでよちょっと」
告白の所捻じ曲げられてる。貴方の頭どうなってるのかしら、と顔を下から覗けば顔面を手で抑えられた。前見えない、やめろ耕作。
緋山「藍沢が照れ隠しとか意外〜」
きっとにやにやした顔で挑発したのであろう。緋山への怒りが手に込められる。痛いってば、と彼の手を掴んで無理やり外せば眉間に皺のよったドアップ。透き通ったあの瞳に吸い込まれるように離せない私。
藤川「何だちゅーするのか！」
囃し立てられたそれを機に体ごと離す。
「とりあえず聞いてよ。…確かに言ったけどさ、」
--絡んでたのはムカついたから。自分より経験があって羨ましかった。高い壁があればある程当時の私は燃えた、悔しくて超えたくてその一心で隣に居たら、いつしか、彼に好意を持つようになった。
耕作は覚えていないだろうけど、
藍沢「お前がいると安心する」
無意識だったと思う、彼のことだから。でも当時の私は必要とされて、同じ舞台に立てたと思えて嬉しかった。これがだんだん好意に変わって、
「私のこと大好きだもんね、」
歯止めが聞かなくなったその時。無意識に出た言葉は回収できなくて、
「なんて冗談！！はは！」
笑ってごまかそうとしたけど、
藍沢「好き、かもしれない…」
こんな爆弾真顔で落としてきて。わざとなのか、何なのか?そう思った私はこう言ったわ。
「は?ふざけんな嘘つくなって」
藍沢「ふざけてなど言」
「好きなわけないでしょ?藍沢が私をとか?!」
遮った。言わせねぇぞ。
藍沢「ふざけてない」
「馬鹿じゃないの?好きになってくれるわけないでしょうよ、女に興味示さない堅物が。からかうな、見縊るな、ふざけ」
声が出せなくなった。彼に口を手で塞がれて、必然的に向かい合う。真っ直ぐな目に逃げられなくてただ呆然と見ていた。
藍沢「ふざけてなどいない。好きだ。俺にはお前が必要だ」
多分頭が真っ白だったと思う。何も覚えてないの。ただ、残ってるのは「これからよろしくな、」と耕作が少し微笑んで私の手を取ったこと。
多分、初めて手を繋いだ日。
--
「ね、少女漫画みたいでしょ」
胸きゅん、ていうのかな。ふわりと鳴る感覚。
余韻に浸って周りに目を向ければ、冴島はいいなぁ、と頷いているし白石、緋山、藤川はかっこいいねぇ、と耕作をいじっている。
藍沢「…言いたくなかったのに」
「大切な思い出でしょ。幸せな、」
──ちょっと照れてる君も好き。
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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