m i n t ページ17
白石から伝えられた情報は吐き気、頻脈、瀕呼吸、目眩、顔面紅潮。そして患者と接触した時の匂いは特になし。
藍沢は名取先生に毒物特定の指示を出す。
「ねぇ、匂いがないって」
藍沢「ああ、神経ガスか」
「V剤…サリンより強いのに洗えない。ジクロルボス、マラチオン、パラチオンの有機リン系の殺虫剤もありえる…」
ああ、言い出したらキリがない。よく見られる症状だけじゃ特定ができない。化学に頼ってたら間に合わない。
「とりあえず毛布にくるませて初療室。早く！」
--戻って増えていくばかりのホワイトボードを背に治療を進める。ふとドアに目をやれば顔が色白い藤川が立っていた。横にいるのは緋山。
藤川「解毒剤は何を?毒物は?」
焦るのも無理ない。特定できない以上最低限の処置しかできないのだから。時間を気にする彼に20分もたっていることを、辛いが伝えた。
藤川「間に合わなくなる！！」
「藍沢！」
藍沢「白石、灰谷。呼吸状態、体の痛み、目の見え方、音の聞こえ方、皮膚の発疹。どんな事でもいい。思い出してくれ」
車椅子に毛布にくるまって固まる２人に近寄る藍沢。
灰谷「患者が嘔吐して頭痛がして、周りが少しずつ見えなくなってきて。吐気がして呼吸が速くなって…」
途切れ途切れ、震えながら答える。
血圧が90をきった、かなりまずいことになってきた。早くもっと。もっと！
藤川「はるか！」
「灰谷他は！」
灰谷「あ…甘い匂いが、しました」
藍沢「甘い匂い?」
匂いがする毒物。ダメだ、それだけじゃまだ絞れない。待てよ、白石は洗浄の時匂いについて触れなかった。と言うことは感じなかったのだろうか。
「白石匂い感じた?」
白石「いや…私は感じなかった」
灰谷が感じて白石が感じない。感じ方が様々、40%の人間…
藍沢「シアンだ」
感じ方が異なる甘い香りの毒物はこれしかない。藍沢はすぐに薬品の指示を出す。
横峯「何でシアンなんです」
薬品を投与しながら横峯の質問に答える。
「亜硝酸アミル！早く！」
「シアンってのはな、匂いを感じる人間と感じない人間がいるんだよ！40%が甘い匂いを感じるって言われてるんだ灰谷はその一人！！」
解毒の処置を終えてICUへ移動させる。かずさんは、彼女の手を握って寄り添っていった。
「とりあえず2人とも無事でよかった」
ああ何故だろう。糖分足りないからかな、目の前が…みえな、
藍沢「っぶねぇ、」
藍沢が落ちる腰を腕で引き止めてくれた。
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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