m i n t ページ26
名取「あ、蒼瀬先生今いいですか」
「書類書いてるの。無理」
A先生は救命に戻ってきたが俺とは目を合わせてくれない。後退りしようとすれば藍沢先生に背中を押される。逃げられない、俺は前みたいに先生の手を無理に引いて廊下へ連れ出した。
もう、と溜息をつく彼女に急いで買ってきた缶コーヒーを差し出す。
名取「…あの、俺この前運ばれてきた消防隊員の人に言われたんです」
�犖世ぬ�をする人間ではなく、人は起きた事は全て自分の責任だと言い切れる人間に命を預けたいと思うものだ��
そう話すとカコン、と開ける音が聞こえた。
「それで」
名取「暑苦しいと思いました。でも、俺は医者になった以上…助ける義務があると思うんです。どうやっても、緋山先生や白石先生ほど患者に寄り添えない。だけど寄り添いたい、」
緋山先生と様々な現場に立ち会ってきた。他人事にしか思えなかった俺は、触れ合うことで寄り添えることに気づかれた。
でも何処かで まだ 他人事にしてる自分がいる…
「他人事でいいのよ、ある程度は。患者に寄り添うことも大切、あんたを見ていると余計に思うわ。だけどね、名取」
彼女は突然立ち上がって向かい合う。缶コーヒーが窓枠にそっと添えられ、白く細いその手が伸びてきて頭を柔らかく包み込んだ。
「私はあんたが患者側も見えたことが嬉しい。冷たくしてごめんなさいね、変わるって信じてたの」
ふわりふわり、と撫でられる前髪がくすぐったい。
名取「すみ、ません」
熱が集中するのがわかる。熱い、冷えろよ、思いとは裏腹にさらに熱くなる顔。
「患者側に寄り添いながら客観的に医師として見れる能力を併せ持つ。そんな医者が私は理想だと思うんだ、」
俺の隣に座り直して院内の患者の流れを眺める。「あの子は中3でバスケ部の子、あの人は高校の公民の先生してる」と患者を見ながら言っていく先生。
名取「覚えてるんですね」
するとケロッとした顔で先生はいった。
「寄り添うならまず相手知らないとね」
相手を知る…俺が今までしてこなかったことではないだろうか。それなら、知りたい。
「蒼瀬先生好物何ですか?」
──俺はあなたが知りたい。
「チョコミント。後は何でも」
指導の顔じゃなくてきょとん、とした顔で俺を見た。ワンテンポあけて質問に答えてくれた。
「名取は?」
私名取のこと全然知らないから教えてよ、と悪戯少女の笑顔。
名取「オムライスですかね」
「可愛い」
名取「可愛くない」
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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