検索窓
今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:77,991 hit

笑顔の効能 ページ1

「「結婚、おめでとう!」」


「ありがとう」



今日は冴島さんの結婚のお祝いをするために

緋山先生と3人でめぐり愛に来ていた。


本当はAも来るはずだったんだけど、

急遽、藤川先生と当直になってしまい

泣く泣く諦めてもらった。


泣く泣くというか、本当に泣いてたけど。



「まさかねー、あの藤川と本当に結婚するとは…。

謎だわ…」


「あの小さい先生でしょ?どこが良かったのよ」


「どこが…?

そう言われるとないかも…」


「一つくらい言ってやれ」



後ろのテーブル席に座っている藍沢先生が答える。



「まぁ…。やっぱり、優しいところ?」


「「ふぅー!!」」


「あら、電話よ?」



テーブルに置いていた冴島さんのスマホが鳴る。


案の定、相手は藤川先生だった。



「心配性なんだから…」


「噂の旦那様じゃないの?」


「優しいところが良いってよ」


「良かったね、パパ」



緋山先生と交互に揶揄う。


それでも冴島さんの顔は幸せそうだ。



「あいつら…。はるか、あのね。

帰り遅くならないようにね。

駅からタクシー使いなよ」


「やさしー!」


「はいはい。分かったから。Aは?」


「A?Aは今、っておい!」


『あ、はるか?私も行きたかったのに…』


「A、ごめんね。今度お家行くから」



電話の向こうが藤川先生からAに代わったようで

冴島さんがさっきより嬉しそうな顔をしている。



『藤川と同じこと言うのは癪だけど

気を付けてね』


「本当、あなたも心配性ね」


『はるかだからだよ。じゃあ、切るわ。

恵と美帆にもよろしく伝えといて』


「分かった。じゃあね。当直頑張って」


『うん。またね』


「A、なんて?」



電話を切った冴島さんに尋ねる。



「気を付けてね、って。

それから白石先生と緋山先生にも

よろしく伝えといて、って」


「Aらしい。ほんとあんた達姉妹バカだね」


「姉妹バカって…」


「双子だからね」



Aのことを話す冴島さんは

藤川先生といる時とは違う表情をしている。


きっと、辛い過去を一緒に乗り越えた2人には

私たちには分からない絆があるんだろう。

2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
238人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうのん - まおさん» いえいえ!どういたしまして!あと、宣伝させていただきます!私、作品を作成しました!題名は「コードブルー  三井先生の妹」です!コメントもリクエストも友達申込みも受け付けていますので、ぜひよろしくお願いします! (2018年8月19日 20時) (レス) id: 33a38ce979 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - ゆうのんさん» ご指摘頂きありがとうございます。修正致しました。ありがとうございます(^^) (2018年8月19日 14時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうのん - ストーリーの題名のところ数字が「3」抜けてませんか?あと光2の「15」が2つありました! (2018年8月19日 11時) (レス) id: 33a38ce979 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 蜜柑さん» コメントありがとうございます(^^)まさかのシリーズ4までやって来ました。紡ぐの方も頑張って更新します。また、いらして下さい。 (2018年8月19日 4時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - もう一つの小説の続きも凄く楽しみにしています。 (2018年8月19日 1時) (レス) id: 4da39f294a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まお | 作成日時:2018年8月18日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。