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ホットラインを切ってすぐに

ヘリが到着する知らせを受け藤川先生と

フェロー3人、ナースの広田さんを引き連れて

ヘリポートで患者を待つ。



「緋山、今日からだったんじゃないの?」


「電話してるけど出ないのよ。何かあったのかな」



ヘリの風圧に耐えられずふらついている

フェロー3人を見て藤川先生が口を開く。



「ったく、やっていけんのかね、ウチは」



強風を巻き起こしながらヘリが到着し

すぐにスライドドアが開き三井先生と冴島さんが

ストレッチャーを押しながら向かってくる。



「70代男性、自宅2階から転落。

触診で血圧70、心拍120、

意識レベル、E1、V1、M3です」


「現場で挿管した。

頭部外傷と不安定型の骨盤骨折ね」



冴島さん、三井先生からの報告に頷いた時、

救急車のサイレンが聞こえた。



「白車来た」


「こっち私診るから。藤川と行って」



三井先生の指示に藤川先生と灰谷先生の3人で

救急車の方へ走る。


私たちが到着すると同時に救急車のハッチが開く。


中では煤だらけの女性が心臓マッサージを行なっていた。



「あ…」



ぼろぼろの服装でも分かる。


彼女ともすでに10年の付き合いだ。



「心停止したけど今戻った。挿管の準備と血ガス」


「火事ってお前ん家?」


「上の階。消防の水浴びて起きた。代わります」



水浴びて起きたって…。


もう少し遅かったら今頃

緋山先生が運ばれていたかもしれない。


初療室に入ると既に受け入れ準備は整っていた。



「熱傷患者奥ね」


「こちらにお願いします」



橘先生の指示に雪村さんが誘導の声を上げる。


全員で患者をストレッチャーから処置台に移す。


時同じくして転落患者の治療も開始になった。


熱傷患者は緋山先生と藤川先生に託して

私は転落患者の元へ向かった。



「こっち入ります。緋山先生来てくれたんで」



私の言葉に三井先生が緋山先生を見る。


三井先生は一体何を思って緋山先生を見たんだろう。

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まお(プロフ) - ゆうのんさん» コメントありがとうございます。続編にもぜひ、いらして下さい(^^) (2018年8月13日 22時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうのん - 怒られるパターンだと思って爆笑したら違ってたぁー!おもしろかったです!続編も読みます! (2018年8月13日 22時) (レス) id: 33a38ce979 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 蜜柑さん» こちらにもコメント頂きありがとうございます(^^)両方頑張ります! (2018年8月13日 15時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 両方楽しみにしています。 (2018年8月13日 15時) (レス) id: 4da39f294a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - ゆうのんさん» 早速読んで頂いてありがとうございます(^^)新海先生はあんまり出ないかもですが、限りなくドラマには近づけようと思っています。また、いらして下さい。 (2018年8月13日 0時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まお | 作成日時:2018年8月12日 23時

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