Secret love . 01 - 藍沢 ページ1
▼凛は藍沢らの同期。
藍沢に想いを寄せる。
時間軸はseason３。
一体、何がどうなっているのだろう。
凛の心臓は破裂しそうなほど高鳴っていた。
「…………あい、ざわ……？」
彼の呼吸が耳に触れる。
その感覚に、凛は身体を身震いさせた。
この日、日勤だった凛は、
同じく日勤の藍沢を呑みに誘った。
天野奏の手術以降、
何かを抱える彼の姿が見ていられなかったのだ。
しかし彼は何も語ろうとはせず、
急ピッチでアルコールを口に運んだ。
何杯目が分からないグラスを空にした所で、
凛は彼の腕を掴み、店を出た。
そのまま別れようとしたが、
藍沢の足取りが危うく、
結局凛は彼のマンションまで来たのだ。
玄関の鍵を開け、フラフラと部屋に入る藍沢。
その後を、凛は追う。
「藍沢、ベッドまで頑張って」
ソファへ倒れこもうとした彼を、ベッドまで引っ張る。
「ちゃんとこっちで寝なよ。
私、帰るからね。
明日も仕事なんだから、遅れ───」
ドサ。
凛の視界がぐるりと回った。
先程まで藍沢がいた視界には、
天井が広がっている。
背中に布団の柔らかい感触。
そして全身にかかる重み。
「……え？」
すー、と寝息のような音が耳元から聞こえる。
「あい、ざわ、？」
藍沢は凛を押し倒すように、
ベッドへと倒れ込んでいた。
凛の心臓がバクバクと高鳴った。
幾度となく、藍沢に触れたいと思っていた。
彼の特別な存在になれないかと。
しかし、上を目指す彼の邪魔にはなりたくなかった。
「……、藍沢……」
彼の熱が、鼓動が、全身に伝わってくる。
時折耳や首筋に触れる彼の吐息がくすぐったく、
凛は身体が熱くなるのを感じた。
「…………すき……」
何年も想いを寄せたが、声にできなかった言葉。
「貴方が、好きなの……」
凛は腕をゆっくりと藍沢の背中へと回した。
細身だが、しっかりと筋肉のついた背中を抱きしめる。
あたたかい。
腕に、全身に感じる藍沢の体温が心地よかった。
今だけは、もう少しだけ、
このぬくもりに溺れていたい。
凛はぎゅ、と彼を抱きしめる腕に力をこめた。
「……すきだよ……藍沢…………」
凛の意識は薄れていった。
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ri_n(プロフ) - ユーラさん» コメントありがとうございます(*^^*)リクエスト嬉しいです！検討します*(^o^)/* (2017年11月1日 12時) (
レス) id: a553a04bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ユーラ - Secret loveがと手の好みです！ もしよかったらくっつくまでの続編が見たいです！ (2017年10月31日 12時) (レス) id: 86e1c6423c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ri_n | 作成日時：2017年9月25日 20時
