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だがそれも、こう考えれば上手く収まるのではないか。
あれは、お互いにお互いを庇い合っていたのだと。
そう、灰原が組織のシェリーであること、月城さんは組織の人間であるということを――
この結論からの考察をすると、月城さんは組織の人間であるが、訳あって灰原の正体を隠している。というのが一番安直で素直な答えだ。そして一番有力である。
そう考えれば、灰原がオレに「月城さんには気を付けた方が良い」と言ったのも頷ける。
そしてもう一つ。彼はベルモットが俺達に送り込んだ監視役ではないだろうか。
港であれほど執拗に灰原を追いかけていたベルモットが何もしてこないなどあり得ない。
口では追いかけるのを止めるだと言っていたが、そんなもの奴らには通用しない。既に監視役の組織の人間を俺達の前に潜り込ませていてもおかしくはないだろう。
それに、灰原の正体を彼女に口止めされていたら、と考えればそれはワケになるのではないか。
……そんな確信に近い、疑いのある彼がこの場に現れた。さすがに都合が良すぎる。
「ふーん……」
あくまで無邪気に、そして勘ぐられないようにオレは反応をする。
だが、それをも見破ったように月城さんは目を細めた……気がした。
「――てか、もしかして事務所の窓にボール当てたの？嘘でしょ……？」
月城さんは、呆れたように事務所の方を見上げおっちゃんに会釈する。おっちゃんは「おお月城か、今日もバイトか？」と呑気に話をし始めた。
オレも、上手い具合に彼らの会話に混ざり、組織からの疑いを遠ざけようと試みる。
だが、寸でのところで口をつぐむこととなった。
「あら、クールキッドの知り合い？」
オレをここまで連れてきてくれたFBIの捜査官であるジョディ先生が車から降り、オレに声をかけた。
しかしオレはその反応もおざなりに、首を縦にだけ振って、メガネのつるに手を添える。
その時オレの耳には、とある重要な情報が聞こえていた。
それも、月城さんに関する重要な情報が――
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izawa(プロフ) - 東雲虚さん» ありがとうございます！ (7月24日 21時) (
レス) id: f153ef9291 (このIDを非表示/違反報告)
東雲虚 - とても面白い作品でした 更新楽しみに待ってます！ (7月10日 14時) (レス) @page41 id: 272de617c9 (このIDを非表示/違反報告)
izawa(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2022年10月5日 19時) (レス) id: f153ef9291 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 51話、ブロンズヘアーじゃなくて、ブロンドヘアーです。 (2022年10月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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