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次の日の朝、「おはようございまーす」とスタッフステーションに向かうといつもの様子が待っていた。
「あー、Aちゃんおはよう！昨日はゆっくりできた？」
「横峯先生おはようございます、はい、おかげさまで」
患者さんの情報を眺めながら横峯先生に笑いかける。
「…なんか、Aちゃん可愛くなったよね。キラキラしてる」
え、そうかな？
横峯先生が灰谷先生の方を見て「Aちゃん可愛くなったよねー？」なんて聞いてる。
灰谷先生がこちらをパッと見た。私も見つめてしまう。
「…………」
「…………」
「ごめんなさい、わからな…いてっ」
首をかしげる灰谷先生の頭をファイルで殴ったのは着替えを終えた颯馬くん。
そっか、今日颯馬くんがヘリ担当か。
「やっぱり名取先生は気づいてたんだ？」
颯馬くんは冷めた顔で椅子に座りパソコンの電源を入れた。
「つーか灰谷。桜田とそんな見つめ合うな」
「えぇ…そんな理不尽なことある？」
たしかに、灰谷先生はなにも悪い事をしていない。颯馬くんはため息をついてキーボードを打ち始める。
横峯先生はと言えば楽しそうに笑っていて、私もつられて笑っていた。
「もー、名取先生ってほんとわかりやすいよねぇ」
横峯先生の言葉に確かに、と頷いた。颯馬くんはもはやガールズトークを聞いてないようだ。
と、そんな平和なスタッフステーションに一人のナースがやってくる。
綺麗な黒髪を少し巻いた、可愛らしいナースさん。
「おはようございまーす。冴島さんどこにいますか？」
雪村さんがその人のところに行って
「冴島さんは今日少し遅れて出勤だから私が貰う」
と、ファイルを受け取っていた。
「雪村さんありがとうございますー、あ、名取先生！おはようございます〜」
用事を終わらせるとすぐにこっちへ走ってきた。颯馬くんが座る机に一目散。
颯馬くんはそのナースを見ると、「ああ山田さん。おはよう」と微笑んだ。
「もー、昨日お昼待ってたんですよー？」
なんて言っていて。…言っていて？
ああ可愛いなこの子。
若くて自分の表情をわかってる感じ。全然勝てる気がしない。
「昨日オペ入っちゃってさ、ごめんね」
「なにあの猫かぶってる感じ」
横峯先生が呟く声に、私の味方してくれるんだって少し嬉しくなる。
「オペしたんですか？すごーい！」
…ラウンド行こ。
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べーちゃん(プロフ) - この物語すごく好きです！！キャラクターもシチュエーションもとてもリアルです！あの二人がメインなのに、他の人もみんなちゃんと出てくるし、主人公とみんなとの関係もとても興味深いです。友達におすすめします！！(o^^o) (2018年9月17日 21時) (
レス) id: 0bf64f6267 (このIDを非表示/違反報告)
吹田(プロフ) - 来夢來都さん» 最初から読んで下さりありがとうございます！手術シーンは自分なりに調べてはいるんですが、かなり不安なのでそう言ってくださると嬉しいです(T_T)ツンデレ名取先生これからもたくさん出していきますね！頑張ります！ (2018年8月5日 0時) (レス) id: cc397255a5 (このIDを非表示/違反報告)
来夢來都 - 最初読んでからずっと好きです!!文系なのにあんなリアルな手術シーンが書けて羨ましいです…。名取先生のツンデレ？っぷりがすごい好きです。更新頑張って下さい。 (2018年8月4日 12時) (レス) id: 6d1fb143e7 (このIDを非表示/違反報告)
吹田(プロフ) - りりぃさん» わ！とっても嬉しいコメントありがとうございます！(^o^)頑張ります！ (2018年7月27日 10時) (レス) id: cc397255a5 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ(プロフ) - ものすごく“きゅん”が詰まってて大好きです！更新頑張ってください！ (2018年7月26日 6時) (レス) id: b0335d08b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹田 | 作成日時：2018年7月19日 21時
