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爆豪side
頭が痛くなるほどにデカいAの叫び声が寮中に響く。
少し前、Aから聞かされた話を思い出す。
「人間の臓器にはね、普通なら痛覚はほとんど存在しないの。けど能力で抜き取った臓器は私の身体と繋がってる。だからそれを傷つければ臓器を覆っている膜から痛みを感じちゃうの。」
Aの能力は複雑だ。
だからよくAの能力について気になることを聞いている。
同じ悪魔の実でも、体がゴムになるだけの単純なものもあるのにね〜、とAは笑っていた。
そんなAは今、必死にオペをしている。
Aは珀鉛の溜まっている箇所を一気に切除した。
痛みからもAは更に顔色を悪くする。
次にAは素早く針と糸を手に取り、切除した部分の傷口を縫い合わせた。
その後、肝臓を身体の中に戻す。
「終わった...！コラ、さん...」
そう言いながらAは倒れ込んだ。
爆豪「Aッ！」
俺はすぐにAに駆け寄り、脈をとった。
...良かった、生きてる。
肌の大部分を白くして倒れているAを見たとき、死んでしまうんじゃないかと怖かった。
Aを抱えて部屋に向かっているときも、Aの体温がとてつもなく高くて、死んでしまうんじゃないかと思った。
Aがオペをしながら叫び声を上げていたとき、死んでしまうんじゃないかと怖かった。
今も、このまま目が覚めなければどうしよう、と不安に思う。
倒れたAを抱き上げ、さっさと起きろや、と声をかけながらAの髪を撫でた。
...ニヤニヤしながらその様子を見てたギャラリー共は後から爆破しておいた。
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作者名：COCOA
| 作成日時：2021年11月1日 16時
