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「で？私達を誘拐した理由は？拷問？吐かない自信あるけど。」
隣で同じように拘束されているかっちゃん。
私は死柄木の方を睨みつけながらそう言った。
死柄「発想が物騒だなァ。別にそんなことはしない。ただ俺たちは爆豪くんを勧誘しようと連れ去っただけ。」
爆豪「あ？Aは何のために連れてこられた。人質か？」
死柄「いや、春川の過去に興味あるって男がいてな。その為にさらった。」
爆豪「過去？」
ユー「そう！おれおれ！おれがその子の過去に興味あんの！」
死柄木の隣にいた明るい青年。
とてもヴィランっぽくはない。
ユー「おれね、ユーマ！トラファルガー・Aでしょ！？すっげぇね〜、アンタの首に3億の懸賞金かかってたんだねぇ〜！あれから増えた？何億？」
コイツ、私やコラさんと同じように、向こうから来たやつだ。
「...4億。」
私の懸賞金が3億になったのはロッキーポート事件のあと。
ドフラミンゴを討ち取ってから4億になったから、その間にこのユーマはこっちに来たのか。
ユー「4億！？すっげぇ！じゃあ今アンタの首切り取って持ってけばおれ4億貰えるわけだ！！」
「...ここじゃ私の首には価値がない。」
そう言うと、ユーマはうんうん！と首を大きく振り、そりゃそうだ！！と笑った。
「...何者？」
ユー「おれ？おれは賞金稼ぎ！賞金首殺してったらあらびっくり！変な男に触れられたと思ったらこっちに来てた！そんなおれの個性は記憶...って名のメモメモの実！図鑑持ってたから使い方も能力も分かったんだぁ！」
メモメモの実...記憶の能力らしいけど分からない。
ユー「トラファルガー・Aの能力はトラファルガー・ローの能力だろ？あれだ！オペオペの実！」
「うん。」
かっちゃんはわけがわからない、という顔をしていて、ヴィラン連合の人達は興味がないようだ。
「で？その話したいがために私を呼んだの？ご丁寧に海楼石の錠まで用意して...。よく見つけたね。」
ユー「そう！それ見つけたおれすごいでしょ！？いやほんと偶然なんだけどさ！呼んだ理由は君の過去を覗きたかったから。捕まって最初に拷問されるって思う女の子の過去とか興味あるくない！？」
「変態？？」
ユー「うわ！ひっどい！！変態じゃないし！！」
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作者名：COCOA
| 作成日時：2021年11月1日 16時
