116 ページ21
・
クリアした焦凍と一緒にお喋りする。
轟「？、Aはクラスのヤツらと一緒にいたんじゃなかったのか？」
「迷子になってはぐれたの。」
轟「方向音痴なのか。そんなとこも可愛いから大丈夫だ。」
「前から気になってたけどなんで焦凍って私にそんなに可愛いって言ってくれるの？」
轟「？、可愛いからだ。」
「もうちょっと詳しく。」
そう言うと、少し考える素振りをとった後に、
轟「最初は単純に見た目が可愛かった。」
と言ってくれた。
轟「でも話していくうちに、妹みたいに可愛いヤツだと思った。俺に妹はいねぇけど。ちょっとワガママなのも可愛いし、ちょっと抜けてるとこも可愛い。」
真顔で言っているからふざけているわけでもなんでもなく、思っていることをそのまま言っているのだろう。
でも良かった。
かっちゃんが好きなんだと気づいた今、もし焦凍の可愛い発言が恋愛的な好意からのものならちょっと気まずかった。
「妹だと思ってくれていいよ？焦凍お兄ちゃん。」
半笑いでそう言うと、焦凍の目が少しだけ見開かられた。
焦凍「...今のすげぇ可愛かった。もう1回言ってくれ。」
「やだよ、恥ずかしい。」
ちょっと顔が赤くなったりした。
赤くなった顔を見られたくなかったので、ぷい、と逆芳香を見ると、かっちゃんと上鳴、切島がいた。
上鳴「あれ？春川と轟じゃーん！春川顔赤いけど何かあったのか？」
切島「熱か！？大丈夫か！？」
轟「お、大丈夫か？」
「何でもない何でもない。...かっちゃんすごい顔怖いけどどしたの。」
上鳴と切島の後ろに立つかっちゃんの顔が物凄く怖かった。
私が言うと、振り返る上鳴と切島。
上鳴「ん？...っておい！すげぇ眉間のシワ！...あぁ〜！そゆことね！」
切島「なんだなんだ！？どうした爆豪！」
爆豪「なんでもねぇわシネ！！」
「誰に何を怒ってんの！？」
上鳴はニヤニヤしながら私とかっちゃんを交互に見てきたが、さっさと行くぞ！とかっちゃんに引きずられていった。
3人が私たちに背中を向けた後、焦凍が話しかけてきた。
轟「顔赤かったの、自分で言った後に恥ずかしくなったからか？」
「なんでそゆとこ鋭いの！？」
轟「いや、そんなとこも可愛いぞ。」
いつもの真顔と違い、優しく笑われながら言われたから更に顔が赤くなる。
だって焦凍イケメンだもん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：COCOA
| 作成日時：2021年11月1日 16時
