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それから家に帰り、シュークリームを作り始める。
そういえばだが昨日、過去のことがフラッシュバックしたりした。
私は昔、親に嫌われていた。
その責任は私にあるのだが、、まぁ、私の個性は突然変異だった。
毒、なんてヴィラン向きの個性。
個性が発現したとき、突然自分の身体が毒にやられて、ピリピリと痛んだ。
痛い痛い、と騒ぐ私を母は心配し、大丈夫だよ、と私を抱き締めた。
その瞬間だった。
私を抱きしめた母の身体がドロドロに溶けだしたのだ。
母はそのまま死んでしまった。
母が死ぬ直前に家に帰ってきた父。
父は母が死んでしまう様子を眺めることしか出来なかったという。
そして私も身体の痛みによって気絶した。
それからは個性の制御が出来て、身体がピリピリと痛むことも少なくなった。
父は、母を殺した私を恨んだ。
恨んで恨んで、毎日毎日私を殴っては蹴り、タバコを押し付けては冷水を浴びせ、ときには熱湯の中に沈められた。
それでも私は死ななかった。
父は、死なない私を化け物だと罵った。
しかし最後には、父はストレスやら何やらで死んでしまった。
全く、ストレスを受けてるのはこっちだ。
そうして一人暮らしを始めた。
それが13歳の頃。
そんな数ヶ月後、荼毘に出会ったのだった。
私の家の前で少年が大火傷を負って倒れていたらそりゃ心配するだろう。
そんな彼を手当して、行くあても帰る場所もないと言うから一緒に住み出したのだった。
それが荼毘との出会い。
彼も何かしらの事情があったのだろうけれど、私の事情を話さない代わりに、私も彼のことを詳しく聞かなかった。
荼毘もそれを感じ取っていたから、何も聞かなかったのだろう。
次第に惹かれていってお付き合いを始めたのだったが、まさかこんなことになるとは。
完全に私は荼毘に依存してしまっている。
もうアイツがいなきゃ楽しく生きてける自信が無い。
でも、今会うのは怖い。
荼毘と楽しく過ごしていて、消えかかっていた過去のトラウマが戻ってきてしまったのだ。
荼毘には会いたい。
はやく会いたい。
でも今は、会いたくない。
モヤモヤする矛盾だなぁ、なんて思いながら、シュークリームを作り終えた。
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ｸﾘｵﾈ~♪ - この夢小説すっごい好きでした!!応援してます！Byｸﾘｵﾈ~♪ (2022年2月22日 20時) (
レス) @page13 id: c1c5e9b3ab (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 面白かったです！ (2022年1月27日 20時) (レス) @page13 id: e2811cc03f (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 面白すぎます！！敵連合推しの私からしたら最高の作品ですよ！！応援しています、自分のペースで更新頑張ってくださいね！ (2022年1月4日 23時) (レス) @page13 id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あおちゃん - すごく面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年11月21日 10時) (レス) @page13 id: fa151c82d1 (このIDを非表示/違反報告)
SA RA - 凄く続きが気になります！！ (2021年10月24日 9時) (レス) id: 38844c5d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：COCOA
| 作成日時：2021年10月12日 19時
