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そして、4歳になってしばらく経った頃。
出久にも私にも、個性は発現していなかった。
幼稚園でも、発現していないのは私たち2人だけだった。
母親は、病院に行こうといってきた。
「...私は行かない。」
引子「ど、どうして！？何か悪い所があったらお医者さんに見てもらわなきゃ...！」
「出久はヒーロー目指してるから分からないけれど、私は無個性なら無個性でそれでいい。ヒーロー目指してないし。お医者さんになるのに、個性は必要？」
引子「でも...」
「私より出久優先してあげてよ。私はその間本でも読んで待ってるから。」
そう言って2人を病院に行かせた。
なぜか、今日は病院に行きたくなかったのだ。
そう思い、ソファに寝転がりながら、ドイツの医学書なんて読んでいた。
こんな4歳児、他にはいないだろう。
そうして数時間が過ぎたときだった。
2人が帰ってきたのだ。
「おかえり...」
医学書から目を離し、2人の様子を見たが、出久は放心状態、母は絶望した表情を浮かべていた。
出久は自分の部屋に行き、母親はリビングに来た。
私は医学書をソファの隣に置いてある小さな机に置き、寝転がっている状態から起き上がって、冷蔵庫までいって台にのぼり、母にお茶をだす。
「...あ〜、なんか、その...」
引子「ごめんなさい、。Aも子どもなのに、気を使わせちゃって。」
「いや、問題ないけど...。」
なんて声をかければ良いんだ。
こういうのは専門外なんだ。
ローにも、精神科医だけは、何があっても出来ないな、と笑われたもの。
...ローって誰だ。
いや、そんなのよりも今は出久と母さんだ。
引子「私、出久になんて声掛けてあげればいいんだろ...」
「さぁ、。」
それからしばらく沈黙が続き、とてつもなく気まづくなる。
「あー、うろちょろしとくね。」
引子「うん...ごめんね、。」
私は医学書を持って部屋を出て、とりあえず家の外に出てみた。
さて、外に出たは良いがどこに行こう。
そう思いながら適当に歩き、公園に辿り着く。
「誰もいないんだけど...」
珍しいけど、今はその方がいいかも、なんて考えてベンチに座る。
そこでしばらく医学書を読んでると、突然影ができて、本が読みづらくなった。
不思議に思い上を見てみると、すぐ近くにかっちゃんの顔があった。
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COCOA(プロフ) - クレイさん» えぇぇ！！そんな嬉しいことを言ってくださってありがとうございます🙇♀️!!これからも楽しんでいただけるような作品を書けるように頑張らせていただきます！ (2021年10月30日 16時) (
レス) id: f317948059 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続きを読むのが楽しみです(⑅•ᴗ•⑅)◜..°♡ (2021年10月24日 6時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：COCOA
| 作成日時：2021年10月10日 22時
