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爆豪side
昔から、そいつはヒーローになりたがらなかった。
子どもの頃はヒーローごっこなんてものが好きで、毎日のようにしていた。
俺はいつもヒーロー役で。
Aはいつも俺に助けられる役だった。
いつも、そうだった。
そうだった、はずなのに。
これからも、俺があいつを守っていくはずだったのに。
気づけば中3の春。
俺はAに助けられた。
Aは物を入れ替える個性だと思ってた。
それがなんだ。
あいつは今何をしてる？
なんであいつは、ヴィランに攻撃出来てる？
物を入れ替えるって個性だけでそんな事が出来るわけねぇ。
かと思えば、突然ヒーローになるなんて言い出した。
遊びのときでも、本気でも、コイツがヒーローになりたい、なんて口にするのは初めてだった。
いつも、俺に助けられる役をすすんでやってやがったのに。
俺があのヴィランに捕まってたからか？
俺が頼りねぇと思ったからか？
それを聞いてみれば、Aはそんなわけない、とアホみたいな顔で言ってきた。
「え、なに、かっちゃんそんな事不安に思ってたの？？バカだなぁ。私がかっちゃん以上に頼りにしてる人ここにはいないよ。私がヒーロー目指す理由なんてただの自己満足。兄様ならそうするんじゃないかっておも...った、、から...。」
爆豪「あ？兄様？？デクのことか？？」
にしても、兄様って呼び方はなんなんだよ。
「あー、や、ごめん...。私実はね、緑谷家に拾われる前の記憶、戻ったの。」
コイツがデクと血の繋がりがないことは知ってる。
小さいガキの頃はデリカシーなんてものは1ミリもない。
なんでデクとAは一緒に住んでるのに苗字が違うのか、聞いたことだってある。
そこで、Aは拾われたんだと知った。
爆豪「待て。記憶っつったってンなもん何歳の話だよ！！」
「ま、そうなんだけどね。もちろん全部は覚えてない。でも、私には兄様がいた。」
爆豪「兄様ァ...？」
「素敵な人だった。兄様も医者を目指していた。兄様はとってもとっても優しい人だった。」
爆豪「...で？その兄様は今どこにいんだよ。」
「もう会えないよ。」
爆豪「は？」
「居場所が分からないから、とかそういうのじゃなくてね。」
Aの兄貴は死んだのか、とこの時思った。
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COCOA(プロフ) - クレイさん» えぇぇ！！そんな嬉しいことを言ってくださってありがとうございます🙇♀️!!これからも楽しんでいただけるような作品を書けるように頑張らせていただきます！ (2021年10月30日 16時) (
レス) id: f317948059 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続きを読むのが楽しみです(⑅•ᴗ•⑅)◜..°♡ (2021年10月24日 6時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：COCOA
| 作成日時：2021年10月10日 22時
