個性：剛翼の彼女は海賊になる (ページ8)

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それからナミさんとビビさんに声をかけられる。

ナミ「A、アンタも疲れたでしょ。まつげに一緒に乗りましょ！」

まつげ、とは先ほど決められたこのラクダの名前だ。

「いや、私は飛べるから大丈夫ですよ！まつげさんもたくさんの人を乗せるのは大変だろうし。ナミさんとビビさんの2人で乗って下さい！」

羽根も休められた。

もうそろそろ飛べるだろう。

そう言うと、ナミさんは渋々分かったと言い、ラクダに乗った。

かと思えば早速出発した。

置いていかれないように私は飛びながら前へ進む。

ルフ「あ！Aそれずりぃぞ！！」

「ズルくないですよ。」

そんなうちにオアシスがあるというユバについた。

しかしそこにオアシスなんてものはなく、干からびた土地が広がっているだけだった。

そして反乱軍も、誰一人していなかった。

そこに居たのはたった1人の老人。

彼はずっとここの砂を掘り続けていたらしい。

ビビさんとも古い知り合いのようだった。

私には分からないけれど、なにかの話をした後に、私たちを宿へと案内してくれた。

フカフカのベッドに寝転がり、今日1日のことを思い返す。

こんなに内容の濃い一日は久しぶりだ。

まさか家出しただけでこんなことになるなんて。

ナミ「ねぇ皆。これから先に進むには、やっぱりAに事情を説明するべきだと思うの。」

ナミは部屋に入ったとき、そう言った。

ゾロ「確かにな。そろそろAも自分で大方理解してきただろうし。」

なんだかんだみんな賛成してくれ、私に事の内容を話してくれた。

いつかのドレスローザのようだ。

このままこの国をクロコダイルに乗っ取らせると、この国はドレスローザのようになってしまう。

「...そういうわけなら私はもちろん協力しますよ。」

腐ってもヒーロー。

国1つくらい守ってみせたい。

お兄ちゃんなら、そうするだろうから。

私が協力すると伝えると、ビビさんは嬉しそうに笑ってくれた。