個性：剛翼の彼女は海賊になる (ページ46)

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No side

場所は変わり、海軍の軍艦の甲板。

2人の男女がそこにいた。

スモ「よォ、お嬢さん...足はもういいのか。」

たし「や、やめてくださいそんな言い方っ！」

自分の隣の椅子に向かって歩いてくるたしぎに、コーヒーをいれるスモーカー。

たしぎはそんなスモーカーにお礼を言ったあと、椅子に座る。

たし「手配書を見ました...」

スモ「アイツらには当然の数字だ。」

それからスモーカーは、ゾロがウイスキーピークとアラバスタで起こした事件をたしぎに伝える。

たし「ところで、スモーカーさん...彼女は一体、何者なんですか？」

スモ「...Aか？」

たし「はい。」

スモ「アイツは...七武海のドフラミンゴのとこの部下だ。...いや、部下だった、だな。」

たし「部下だった？？」

スモ「どういう訳か家出してきたらしい。いつかドフラミンゴを捕まえたいとか何とか言ってたな。」

コーヒーを飲みながら、檻の中にいたAのことを思い返すスモーカー。

たし「ドフラミンゴを...？」

スモ「身内内でなにか争いがあったのか...。アイツに会ったのか？」

たし「はい。アルバーナで出会いました。」

そこでたしぎは、爆弾のときの話をスモーカーにした。

自分の背中じゃ、人々を安心させられない、と呟いていたことも。

たし「独特の言葉だったので、それが正確なのかはわかりませんが...」

スモ「独特の言葉？なんて言っていたんだ？」

たし「私の背中やったら、安心させられん、と。」

そういったたしぎを睨むスモーカー。

たし「え、な、なんですか！？」

スモ「そう普通の言葉と変わらねぇじゃねェか...！」

たし「で、ですが聞き覚えのない言葉でしたので！」

スモ「まぁいい。アイツが何者かはさておき、麦わら達とはいずれまた...アイツが麦わらといるのなら同じだ。仕切り直しだ...！」

たし「はいッ！！」

そんな声が、海軍の軍艦の甲板から聞こえたとかなんとか。