気になるアイツは欲張りなBitch【トラファルガー・ロー】 (ページ34)

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それから隣に大きな海王類が出てくるが、更に大きな海王類に食べられるのを見たり。

めっちゃ怖かった。

そうしてしばらく沈んだとき、ベポが声を上げた。

ベポ「みんな！もうすぐ寒くなってくるからコートとか羽織った方がいいよ！」

シャ「寒くなるゥ！？寒いとこにいくのか！？深海じゃなくて！？」

ペン「バカだなぁ、お前。風呂の水も上はあったかいけど下は冷たいだろ？それと同じだよ。」

シャ「そうか！海も同じだと下の方がさむくなるのか！」

ロー「ただの温度差だけじゃねぇよ。海には表層海流ってデカい海流があってな。その海流の更に下には俺たちが普段見れねぇ深層海流ってデカい海流があるんだよ。表層海流と深層海流は全く違う動きをするらしい。」

「しかもそれらは必ずどこかで繋がってるのだとか。西から東だけじゃなくて上から下も。その表層と深層を繋ぐ下降流に乗らなきゃいけないの。そうすれば深層海流の流れる深海へ辿り着けるでしょう？」

私は、コートを羽織りながらそう言った。

ペン「おぉ、確かに。すげぇ！！」

シャ「でもよ、その下降流？の場所はどうやって探すんだ？」

ベポ「お風呂の話と同じだよ！海水が冷やされたら海流は下へ向かう。だから海流が冷える寒い場所に行くんだ！」

シャ「ほえ〜。よく出来てんなァ。」

「そこからは塩分濃度だったりややこしい話になるけど…難しい話はわかんないでしょ？」

シャ「おう！」

そんな元気いっぱいに言われてもねぇ…、

ロー「...そんなうちに見えてきたぞ。」

シャ「おぉ！下降流！？」

「アレが下降流のプルーム...」

ペン「これじゃあまるで巨大な滝じゃねぇか！！」

すると、クルーのみんなが騒ぎ出す。

こんな速度の海流の流れに乗ったら海底に叩きつけられて死んでしまうぞ！と。

「だいじょぶだいじょぶ。」

たぶん。

いやまぁ、さすがに怖いけど。

「ここでビビって止まってる方が海王類もいるし怖いでしょ。進むしかないもん。」

私がそう言うと、みんなそれなりに覚悟を決めたらしい。

下降流に乗ると、スピードがとてつもなく速くて、早速振り落とされそうになる。

ロー「お前ら！振り落とされるな！！」

「このままじゃ大陸棚にぶつかる！！」

ベポ「船体を左へ〜！！」

ジャ「任せろ！！」

ベポ「常に海流の真ん中に船を！」

ジャ「あぁ！！」

ペン「なんてスピードだ！！」

そうして、なんとか深層海流に辿り着いた。