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ローside
Aが海賊女帝と話して帰ってきた次の日。
Aは昼過ぎになっても起きてこなかった。
ゆっくり寝ろとは言ったけどいくらなんでも寝すぎだろう。
そう思いながら木にもたれかかって座っていると、上から影が伸びてきた。
ロー「こんな所に顔を出すとは珍しいな。Aならまだ寝てるぞ。」
ハン「Aはまだ寝ておるのか...。会えないのは寂しいが今日はそなたに話があってわざわざ来てやったのじゃ、トラファルガー・ロー。」
来てやった?
呼んだわけでもねぇのに随分上からだな。
ロー「そうかよ。...それで何の用だ?」
ハン「Aのことじゃ。Aは、そなたが思うておるより重たいものを抱えておる。それが何かを無理に聞き出すのは勧めぬが、いつかAがそなたらに自ら話すときがやってくるとわらわは思うておる。」
Aが、抱えてるもの??
ロー「...何の話だ。」
ハン「今はわからなくてよい。だがもしそれが分かったとしても、Aから離れないでやって欲しい。」
ロー「言われなくてもウチのクルーだ。仲間のことを守るのは当たり前だろう。」
ハン「...それもそうじゃな。それと、、」
まだあんのか???
ハン「Aがまだそれをそなたらに言っておらぬのは、そなたらがAにとって大切だからじゃ。なぜ今まで黙ってたのだとAを責めないでやって欲しい。決してAがまだ、そなたらのことを信用していないというわけではない。」
ロー「あぁ。分かったよ。...だが、なぜ俺達も知らねぇようなことをお前が知っている?」
ハン「わらわは昨日、Aに助けてもらった。そのときにAに聞いてもらいたくなったのじゃ。わらわとて秘密の1つや2つある。それをわらわはAに話した。」
ロー「自分だけテメェの秘密を知ってるのは不平等だからと自分のことも話したわけか。」
ハン「あぁ。それだけじゃ。昨日は長時間Aを借りてすまなかったな。」
ロー「かまいやしねぇよ。」
ハン「それと...ルフィの様態は...。」
ロー「変わっちゃいねぇ。変化がありゃAがすぐに伝えに行くだろうよ。」
ハン「そうか。ルフィを頼むぞ。」
そう言い残し、海賊女帝は去っていった。
ロー「できることはもう全部やったって言っただろうが...」
海賊女帝は、どうにも話を聞かねぇやつらしい。
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作者名:COCOA | 作成日時:2021年8月31日 16時