・ ページ48
・
それからメリー号のある場所へと到着する。
カク「お、あの船じゃな。」
「はい。」
カク「いやァ、人を背負いながら飛ぶのは初めてだったからどうなる事かと思ったわい。」
「アンタこれで私が死んでたらどうしてくれてたんですか！！」
カク「それはそれで結果オーライじゃ。」
「いや、それもそうなんですけど...」
カク「あぁ、でもお前さんは生け捕りじゃったな。」
「アンタほんと覚えといて下さいよ。」
そのままカクさんは私を背負ったまま船に飛び乗る。
カク「失礼。」
そこに居たのは眠っているゾロさん。
「船番が寝ててどうするんです...」
ゾロ「起きてるぞ。」
片目を開けてこちらを少し見たあとにそう言うゾロさん。
「起きてたんですか...」
カク「なるほど、傷ついておるなァ...お前さん、いつまでワシの背中に乗っとるつもりじゃ。」
「おりますんで歩くのやめてくださいよ！」
そう言うとカクさんは歩くのをやめ、しゃがんでくれた。
私はカクさんの背中から降り、敵ながらも一応ここまで運んでくれたのでお礼を言っておく。
くかーっ！といびきをかきだしたゾロさんは放っておき、カクさんはマストも差し替えじゃな...と言う。
その瞬間、ちょっと待ててめェ誰だァ！！！と刀を構えて叫ぶゾロさん。
「いや、遅っ。」
カク「おお、すまん。起こしてしもうたか。」
「さっき起きてるって言ってましたよ。その後には秒でいびきかいてましたけど。」
ゾロ「オイA！ソイツ何者だ！！」
ゾロさんは刀を2本構えてそう叫ぶ。
「船大工さんです。船の査定に来てもらいました。」
カク「カクじゃ。」
そう言うと、ゾロさんは刀をしまった。
ゾロ「あ、あぁ...そうか、悪かったな。」
そしてゾロさんはまた眠りだす。
カク「あ、そうじゃ。お前さん、もう戻っとっていいぞ。」
「アンタここまで連れてきといて今度は1人で戻れってどういう事ですか...」
カク「お前さん、羽根生えてるし飛んで戻れるじゃろ。」
カクさんは私の羽根を指さしながらそう言った。
「そうですけど...。さっきのところにいれば良いですか？」
カク「あぁ。もし戻ってもアイツらが居なかったらそこで待っとれ。ワシもすぐ戻る。」
「了解です。」
そう言って、私はまた先程の造船所まで戻って行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
COCOA(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるとめっっちゃくちゃ嬉しいです！！そのお言葉を励みに更新頑張らせていただきます！ (2022年2月14日 9時) (
レス) id: f317948059 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月4日 8時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：COCOA
| 作成日時：2021年11月8日 11時
