深澤の元カノ

ドライブ ページ10

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朝。



深澤「あ、A。」



「わ、おはよ、ふっかさん。」



深澤「今から仕事？」



「うん。フジテレビ。ふっかさんは？」



深澤「え、俺も。車で行くの？」



「うん。」



深澤「俺も乗っけてって？」



「え、嘘でしょ、まだ免許取ってないの？」



深澤「取ってない！」



「...まぁ、行先同じだからいいけどさぁ。」



深澤「ふぅー！さいこー！」



それからふっかさんを助手席に乗っけ、私は運転席に座る。



「いつもはタクシーで行ってんの？」



深澤「そー。たまーに照が迎えに来てくれる！」



「...いい加減免許とりなよ〜。」



深澤「取ろうとは思ってんだけどねぇ。」



私が大学に上がってからもこんな感じでよくドライブしてたなぁ、とか。



ふっかさんに再会してからそんな事ばっかりだ。



深澤「A今彼氏いんの〜？」



「.....ちょ、急に何！？びっくりして事故りかけたじゃん！」



深澤「え、ごめんそれは困る！」



「私も困るよ！デビューしたてのジャニーズのアイドル乗っけて事故とかでニュースになんのやだし！」



深澤「そっち！？俺の安全は！？」



「ふっかさんなら多分事故っても無傷だよ。」



深澤「俺普通の人間だから！笑」



「で？なんだっけ？」



深澤「あ、話戻すんだ。そーそー、今彼氏いんの〜？って。」



「なに、知ってどーすんの。」



深澤「今をときめく大女優さんの恋愛事情は気になるじゃん？笑」



「ふふっ、まぁ秘密なんだけどね。」



深澤「うわ、いじわる〜！」



「ふっかさんの予想は〜？」



深澤「う〜ん、最近共演したの誰だっけ、」



「もしかしたら最近じゃないかも？笑」



深澤「え、でも古くても5年前だよね、...え？そうだよね！？」



「あははっ！さすがに私誰かと付き合ってるのに他の人に目移りしたりしな〜い。」



深澤「さすがAさん！」



「まぁ当たり前なんですけどね。」



深澤「そうなんですけどもね。」



それから当たり障りの無い世間話をダラダラとしているうちにフジテレビのテレビ局に到着。



「んじゃーね。」



深澤「運転ありがと。帰り何時？」



「15時。」



深澤「じゃあ俺のことも帰り乗っけてって！」



「え、ふっかさん何時なの？」



深澤「14時半〜。」



「おっけぃ。出来るだけ早く終わらせるね。」



深澤「ゆっくりでだいじょーぶだよ。頑張ってね〜。」



「ふっかさんも〜。」

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