【HQ】歌手でモデルの転校生が元バレー選手だった。【男主】

第１０.５話 ページ15

菅原side


そろりそろりと静かに体育館に入ってくる旭が見えた
橘田王子くんがいないことを確認しホッとしてるようだった｡

ほんとへなちょこだよな…


｢あ!旭やっと帰ってきたか｡｣

東｢う､うん･･･｣

西｢旭さん!なんで逃げたんすか!｣

東｢だ…だって…｣


もじもじとしながらいると後ろから大地が来てﾊﾞｼｯと叩く
いたそ〜


澤｢しゃっきりしなさいな!｣

東｢ひゃいっ!!!｣

澤｢あの態度､はっきりいってすっごい失礼だぞ｣

東｢うっ…｣

西｢ダイジョブっすよ!Aはそんなこと気にするような奴じゃないんで!｣

｢西谷､甘やかしちゃダメだぞ｡
あんな態度とっちゃ､橘田王子くんに嫌われちゃったかもな〜｣

東｢え…!｣


ニヤニヤと旭を見ているとみるみるうちに顔色が悪くなっていく｡
今にも倒れそうな旭を西谷が支える

流石リベロ



｢ナイス西谷｣

西｢だから大丈夫ですって!しっかりしてください!｣

東｢そりゃぁ…西谷はLuiさん…えっと…橘田王子くん…と仲いいからあれだけど…初対面だしこんな奴だし…｣

西｢謝ったらすぐ許してくれますって!帰った時に俺､気にしてるかAに聞いてみますし!｣

東｢いいなぁ…お泊り…ずるい…｣


ぼそぼそと呟く旭にまた大地が制裁を下す
うへ〜やっぱり痛そう｡


それにしてもほんとびっくりしたなぁ あの時は

誰か座り込んでると思って近寄ったら学校中で噂になってる､
俺も雑誌の表紙とかで見たことあるような転校生｡


綺麗に整った中性的な顔

真っ白な肌に色素の薄い髪

とても体調の悪そうな 辛そうな表情に似つかわしくない



　ギラギラしている眼



獲物を狩るような どこかワクワクしているような


正直 見てゾッとした

何が彼をそうさせたんだろうと考えていると
集合!という声が聞こえ､練習が再開した



彼のあの目が頭から離れない

俺の､彼に対しての第一印象は
不思議な人だった

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