眠れない夜 ページ3
.
紫「ｽ-ｽ-」
「ん〜、ダメだ・・・」
寝付きが早い紫耀は今日もベッドに入るとすぐに夢の中。
しばらく紫耀の寝顔を眺めてたけど、どうしても寝れそうにない私は、そーっと紫耀の腕から抜け出してリビングに来た。
・・・のは良いものの、夜中のこんな時間にすることがあるはずもなく、とりあえずソファに座る。
テレビをつけようかとも思ったけど、なんだかそんな気分でもなくて、スマホにイヤホンを装着すると音楽を聴き始めた。
____ I Don't Wanna Sing Another Love Song〜♪
シャッフルに設定して適当に音楽を流していたら、聴こえてきた紫耀との思い出の曲。
・・・夏のライヴのリハーサルでこれ歌った後に指輪くれたんだよなぁ。
1人思い出に浸り、右手の薬指にはめられた指輪に触れながら目を閉じると
____ｷﾞｭ
背後から私の首元に逞しい腕が回る。
「・・・紫耀？」
イヤホンを外せば
紫「眠れへんの？」
寝起きでいつもより掠れた紫耀の声。
「ごめん、起こしちゃった？」
紫「花音おらんと目覚めてまう」
「そっか(笑)」
紫「寝れへんかったんなら起こしてくれればよかったんに」
「紫耀疲れてるんだから、そんなことで起こせないよ」
紫「そうゆう気遣わんでええって。もっと甘えてや。こんな時間に1人で起きてるの寂しいやろ？」
「ありがとね」
紫「俺も1人やと寂しいし」
「・・・ねぇ」
紫「どしたん」
「こっち来て」
紫「ん」
ずっとソファの背もたれを挟んだ状態のまま抱きしめられていたから、それが嫌で紫耀を隣に呼べば
紫「ここ、おいで」
今度は私が紫耀の膝の上に呼ばれたから、大人しくそこに座った。
紫「花音だけの特等席やで」
「ここが1番落ち着く」
紫「せやろ？笑」
「うん(笑)」
紫「さっきなに聴いてたん？」
「Love Song聴きながら色々思い出してたの」
紫「・・・もうこの指輪渡してから半年近く経つんやなぁ」
「早いね」
紫「やっぱ似合うな。これにしてよかったわ」
「私も気に入ってるよ、このデザイン」
紫「俺のセンス最高やな(笑)」
「・・・」
紫「ちょ、なんか言うてや(笑)」
「ごめんごめん(笑)」
シーンとした薄暗い部屋の中で、こうやって会話してると、2人だけの世界にいるみたいだね。
紫耀と一緒なら、眠れない夜も悪くない。
END
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心音(プロフ) - てちさん» 初めまして！お返事遅くなってしまい申し訳ありません(T_T)本当ですか？！実はこの設定ほぼ私自身がベースになってたりします(笑)これからも少しでも癒しを提供出来るように頑張ります！ (2018年12月26日 5時) (
レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 初子さん» 初めまして！お返事遅くなってしまい申し訳ありません(;_;)なるべくリアルな表現が出来るよう心がけて作品を書いているので、そう言って頂けると本当に嬉しいです！これからも応援よろしくお願い致します。 (2018年12月26日 5時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
てち(プロフ) - はじめまして！遠距離から読ませていただき近距離に突入させていただきました！設定が個人的に自分と似ていてすごくのめり込んでしまいました(笑)毎日の癒しをありがとうございます(／≧ω＼)更新楽しみにしています♪♪ (2018年8月28日 7時) (レス) id: 06d732a0a1 (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - はじめまして(^○^)あたたかいお話がたくさんあって一気に読んでしまいました！とても素敵でリアルです。これからも楽しみにしています^o^ (2018年8月21日 21時) (レス) id: 5181f1af7f (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - ピンクローラースケートさん» ありがとうございます！ (2018年4月13日 6時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音
| 作成日時：2017年12月29日 18時
