ぷにぷに ページ2
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紫「花音〜」
「あー！ちょっとやめて来ないで！！！」
紫「なんで！久しぶりに2人でゆっくりできるのに！！！」
「それはそうなんだけど・・・」
私だって本当は紫耀とくっつきたいよ！
・・・けど、さっき体重計に乗って1キロ増えた数字を見てから、急に自分の体にお肉がついた気がして自信が無くなってしまった。
出来ることなら紫耀に太ったことを気付かれないうちに元の体重まで戻したい。
だからお願い。なるべく近寄らないで・・・。
「うわっ、やだ！！！」
紫「なんでそんな拒否るん！！！」
「ちょっと色々と事情が・・・」
紫「知らんわそんなん」
「ちょ、触んないで！！！」
紫「ん？なぁに？」
「っ、やだ・・・ｯ」
紫「俺になんか隠してるでしょ？」
「・・・っ、耳、やだｯ」
紫「じゃあちゃんと教えて。じゃないとこのまま襲うよ？」
「っ・・・わ、わかった！言うから！」
逃げようとする私をあっさりと背後から捕まえて
わざと耳元で喋りながら、時々私の耳を甘噛みする紫耀に隠し通すことは無理だと確信した。
今このまま襲われたりしたら堪ったもんじゃないし・・・
こうなったら本当のことを言うしかない。
「・・・あのね、太っちゃったの」
紫「・・・はぁ？！？そんなことかよぉぉおぉぉ」
「そんなことって言わないでよ！」
紫「もう〜、嫌われたかと思って焦ったわ」
「そんなわけないでしょ」
紫「で？どれくらい太ったの？」
「・・・1キロ、くらい」
紫「え、それで俺に “ 近づくな ” とか “ 触るな ” とか言ってたわけ？」
「・・・太ったの、気づかれたくなかったんだもん」
紫「そんなこと気にしなくていいから(笑)」
そう言った紫耀はぎゅうっと私のお腹に腕を回してクスクス笑ってて・・・
なんか、あんなに気にしてたのがバカみたいに感じてくる。
紫「まだ全然細いと思うけどな〜」
「なに言ってんの。そんなことないから」
紫「俺は二の腕とかぷにぷにの方が好き・・・あ、結構ぷにぷにやった」
「やだ！やっぱりもう触んないで！！！」
紫「冗談だから(笑)俺はもっとぷにぷにでもいいと思うよ」
そんなこと言われると、無理に痩せなくてもいいかな〜とか思っちゃうからやめてください・・・。
END
続く
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作者名：心音
| 作成日時：2019年1月4日 6時
