プロローグ(過去編) ページ2
「は？こんなガキが世話役なんて笑わせるな」
何こいつ。ただのチンピラのくせに。
それが私の彼に対する印象だった。
名前はリヴァイという地下街から来たお兄さん。地形図を書く以外の仕事は彼の世話役が初めてだった。
「私はスクラ。今日からあなたの世話役になりました。よろしくね、リヴァイ」
新しい仕事に胸をふくらませてワクワクしてた私は彼に手を差し出した。
と同時にその手は血を吹き出す。
「は...？な、え...？」
その血は彼の手のナイフによるものだと気づくのに数秒かかった。驚きが痛みに勝ってしまう。
リ「は、世話役なんていらねぇのにこんなガキよこしやがって」
なにこいつムカつくー！！という気持ちを押し殺し、私は笑いかける。
「あはは、びっくりするなぁ、私も入団したばかりなんだ、仲良くしようぜ？」
リ「そうか。こんなガキでも入れるような兵団なんだな、ここは」
「はっ、こんなチンピラを受け入れてくださるような寛大な兵団だからな」
私達はその文字の通りバチバチな日々を繰り返すのだった...
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リ「おい、お前」
「スクラですけど。」
もうここまでがお決まりの件になりつつあった日だった。
リ「スクラ。」
「え...？」
リ「なんだ、せっかく呼んでやったのにその顔は。」
「い、いや別に。何か用？」
リ「この絵はなんだ」
私の途中だった地形図達がリヴァイの机に置きっぱになっていた。
「あぁ、悪かった。邪魔だったな」
リ「なんだこれは、って聞いてるんだが？」
「地形図だよ、この間の壁外調査は私は初めての方角まで行ったから」
リ「そんなのをかけるのか、お前は」
「そうだね、きっとそれが欲しくてエルヴィンは私を誘ったんだろうよ」
リ「そうか」
珍しい虫を見つけた男の子みたいなキラキラした目で私の書いた地形図をみるリヴァイはほんの少し可愛くて、
リ「スクラってすごいんだな」
そういって初めて見せた笑顔に私は恋をしてしまったんだと思う。
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CO2(プロフ) - 愛 姫さん» はじめまして、コメントありがとうございます！確かに、普通に本も文量多いですよね...。そう言っていただけると嬉しいです、良ければこれからも飽きずに付き合っていただけると嬉しいです、よろしくお願いします！ (2019年10月15日 20時) (
レス) id: 6b26be425e (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - 來乱さん» はじめまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです...！良ければこれからも飽きずに付き合っていただけると嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年10月15日 20時) (レス) id: 6b26be425e (このIDを非表示/違反報告)
愛 姫(プロフ) - はじめまして。私は読みやすいと思いますよ！普通の文庫本も基本ぎっしりですし、気にしなくて大丈夫だと思います。更新楽しみにしております…！頑張ってください！ (2019年10月15日 15時) (レス) id: bdf770ca8b (このIDを非表示/違反報告)
來乱(プロフ) - 初コメ失礼します。作者さんの好きなように書いたら良いと私は思います。文章の書き方が上手くて読みやすいです！これからの2人の関係が気になります！頑張ってください！応援しております (2019年10月14日 10時) (レス) id: bfd947ca95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CO2 | 作成日時：2019年9月21日 0時
