＝ダイキライ・３＝ ページ4
「圭人は、関係あるんだ？
＿＿なぁヤマ。俺には関係なくても
圭人には、関係あるんだろ？」
「関係って＿＿＿何言ってんだよ。
さっきから何が言いたいんだよ
圭人、圭人ってさ＿＿」
オレはまた強く強く、強く下唇を噛み
赤いパーカーのフードを被った。
そして、言うんだ。
強いフリをして、ダルそうに嘯く。
「ああ、そうか。分かった。
何で裕翔が、そんな事言うのか。
オレに珍しく話し掛けて
突っ掛かってくんのかさ。
ね、裕翔はさ。」
「あ？＿＿何。」
「ね、裕翔好きなの？
圭人の事、好きなんだろ。だから＿＿
オレと仲良いから、ムカつくんだ。
オレが、気に食わないんだ。」
赤いフードを被ったまま
オレはペラペラと言葉を吐く。
気持ちは裏腹、嘘を
窓辺にはホルマリンに漬けたような
蕩けた寂し気な、月。
「ふふふ＿＿遅いよ、裕翔。
オレを護る圭人は、とっくに＿＿
とっくに、オレに堕ちてるのに。
残念だったね＿＿裕翔。」
フードの隙間から、裕翔を盗み見た。
「＿＿＿＿。」
裕翔は無言で、オレを見ていた。
下唇を噛んで、オレを睨み＿＿軽蔑している。
嘘を
嘘を＿＿＿＿。
もう引き戻せない。
一度駆け出したら、もう戻れない。
あの時には、帰れない。
帰れない＿＿＿ううん、違う。
帰らないんだ＿＿＿＿。
「ふふふ＿＿＿」
自棄になったオレは、裕翔にそっと近付き
俯いてしまった裕翔の耳に、囁いた。
＿＿＿＿オレが近付くのが、そんなに嫌？
「ふふふ＿＿上手くいかなくて、悔しい？
それとも、寂しいの？ねぇ、ねぇ裕翔。
慰めてあげようか？＿＿な〜んて・・」
もう苦しくて、やっぱり駄目で
泣いちゃいそうだから、離れようとした。
一刻も早く、裕翔の側から
逃げ出したかった。
スッと離れようとしたオレの手首を
スゴイ速さで裕翔は掴んだ。
強く強く、掴んだ。
痛いくらいに＿＿＿。
「ちょ＿＿な、何？？
裕翔、離して＿＿」
何も言わない冷たい目の裕翔に
グイっと引き寄せられた。
「ひぁ＿＿＿」
オレはバランスを崩し
裕翔の腕の中に、倒れ込む。
＿＿＿ああ、そう。そうか・・
圭人の代わりをして欲しいって事？
でも、オレの事、キライなのに＿＿＿？
「..裕翔＿＿＿？」
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あひる☆(プロフ) - るいるいさん» るいるいしゃーんコメントありがとぉぉ！とっても嬉しいですっ。私得って言ってくれて、かいてよかった〜( *´艸｀)応援、うれしい♪ (2022年4月14日 14時) (
レス) @page32 id: 8b5816f4e8 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい(プロフ) - あひるさん、こんにちはー！個人的に今最推しのモノローグでゆとやま…めっちゃ私得でした！これからも応援してますヾ(*´∀｀*)ﾉ (2022年4月14日 11時) (レス) id: ebe379bed2 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - りみさん» りみしゃん♪コメントうでしー。そうなのっ。せつなぃなぃなのー。でもー、少しは希望の光見えたかな〜。 (2021年1月24日 17時) (レス) id: 538c293658 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - ナイモノネダリ…切なかったぁ。でも最後arさん走ってきてくれたの？！幸せになれてたらいいな！ (2021年1月23日 17時) (レス) id: 8dd49b38a8 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - しゅんかさん» しゅんかしゃ〜ん♪コメントありがちゅ〜☆(・´з`・)次も楽しみにしていてくれたらうでしー。 (2021年1月19日 19時) (レス) id: 7e391a7cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あひる☆
| 作成日時：2021年1月5日 19時
