【実.況.者】Link of Seasons Ⅱ【マリカ実.況.者】 (ページ3)

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day47:緑月ページ3

貴方視点

あっという間に夜は過ぎ、もう次の朝がくる。

え、もう七時半！？やばっ早く行かなきゃ！

…………なんだ、まだ十分かぁ。

朝ってなんか見間違い多いよね。でも時間だけはやめてほしいな……無駄に驚くから、ほんと。

さっさと着替えて朝ごはん食べて髪整えて………なんてしてたら、もうこんな時間。

行ってきます。一応声を残して外に出れば、まあ恒例となったものがある訳で。

ズズ「…よぉ、A」

こいろ「あー！ズーズーがいろよりもさきに挨拶しやがったー！！」

ズズ「どっちが先もねぇだろ！つか挨拶しろよ」

こいろ「あ。……Aちゃんおっはよー！！」

さっきのズズに対するテンションとは打って変わって、可愛らしい年応相な笑顔とおはようの声。

いや、テンションの高さはあんまり変わってないかな？

貴方「おはようこいろちゃん、ズズも。じゃ行こっか！ほら、こいろちゃん」

こいろ「うん！」

ズズ「…………」

…やっぱりズズ、ちょっとイライラしてるよね。
多分私のせいなんだろうけど、何にせよ心当たりなどない。つまり、自分のどこがダメだったのか自覚していないのだ。

そんなのに謝られても余計気分悪くなるだけじゃ、とも思うけど、とりあえず悪いと思ったら謝ることは大事だよね！

こいろ「じゃーねぇAちゃーん！！一応ズーズーも！」

貴方「行ってらっしゃい！」

ズズ「おいガキ！一応ってなんだよ一応って！！」

なんて言う間もなくこいろちゃんは既にバスの中。乗り際に、べーって舌出してたけどズズ気付いてたのかな。

…っと。それよりも、だ。

貴方「……ズズ、」

ズズ「あ？」

貴方「なんか、その…ごめんね」

ズズ「………なんでAが謝んだよ」

え、なんでって…私のせいじゃないの？
私の何かのせいで、機嫌悪くなってたんじゃないの？

貴方「だってほら、なんかイライラしてたし…」

ズズ「関係ないだろ？それに、Aは気にしなくていいから」

貴方「そっ、か」

なんかトゲのある言い方だったけど、本人が気にするなって言うんだから気にする必要ない……よね！

まあ確かにそりゃあちょっとは気になるけど。

ズズ「…お、ほらもう学校だぞ」

貴方「わ、ほんとだ！」

時の流れは速いなあ、なんて思いながら、隣に並んでゆっくり歩く。

私の方を見て笑いかけた彼に、少し、安堵の溜め息を零しながら。