コードブルー (ページ18)

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橘「A、救命に戻ってこないか？」

『私、が？』

橘「藍沢も戻ってくる。どうだ？」

私が小児外科に戻って、３日後

橘先生が医局に来てそういった

『もうわたしは、戻りませんよ』

橘「人手が足りないんだ。優輔の主治医のままでいい。お願いだ」

『覚えてないんですか？いつPTSDが出てもおかしくないんですよ。克服したかもわからない。そんな私がヘリに乗れるわけがないです』

藍沢「またそうやって逃げるのか」

『なんで、』

藍沢「お前が逃げて救命に戻らなかったらお前はいつまでも成長しないままだ。逃げ続けるのかお前は」

『なんにもわかんないくせに言わないでよ、！』

藍沢「ああ、お前の全てが分かるわけじゃない。だけど、誰よりもお前を知っているのは俺だ。ずっとお前と居た。お前の辛い気持ちだって分かる。だから、これだけは言える。お前は、ヘリに乗れる。お前なら大丈夫だ。」

『っ、...耕作、』

藍沢「やっと、呼んでくれたな。」

そう言って私の涙をふいて

右手を引っ張り抱きしめた

藍沢「戻ってこい、A」

私は、きっと医者ではあってはいけない人間

私は、ヘリには乗ってはいけない人間

でも、あの子が少しでも私に乗っていいと思ってくれるなら

私はその希望にかけてみようと思う

ねえ翔太、お姉ちゃんヘリに乗っていいかな？

翔太が少しでも許してくれるのなら私頑張ってみようかな

耕作から離れて私は言った

『私、戻ってみようかな』

耕作の顔を見ると少しほころんでいた気がした

耕作は、青いスクラブを着ていた

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