広臣side ページ16
「「「「なになに！？」」」」
メンバー全員に興味を持たれて逃げ場を失った俺は、
「お疲れっすー」
そう言って楽屋を飛び出ようとしたが、
「まあ待てよ。ゆっくり話していけよ。」
扉の近くにいた直人さんに止められてしまった。
「えっと、女の子を拾いました。いや、保護かな？
一目惚れです。名前も何も知りませんが成人はしてます。
これ以上は聞かないでもらえますか？何か進展あったらまた言うんで今日のことはこれ以上聞かないでください。
お願いします。」
ここまで聞かれたら逃げられないと感じて大まかの流れを話し、ユキに迷惑をかけないように訳ありな感じがあったことは隠すことにした。
「そっか、臣がそう決めたんだったらやってみろよ。
俺は応援する。
何か困ったことや、俺らが協力できることがあるならいってくれよな。
あーでも、週刊誌にはくれぐれも気を付けること！」
なんて、最後には笑いに変えてくれた直人さんに感謝をし、
「ありがとうございます。」
そういうと、
「ほんとっすよ！隠してるなんて水臭いですよ！
でも臣さんが一目ぼれするくらいならチョーいい女なんだろうなー。
どんな子っすか？」
そう聞かれて、んーと少し考えた後に
「小さくて、白くて目が大きくて、
世間知らずな感じで、俺らのことを知らない子かな？」
なんて答える。
「まぁ、その女の子が元気ない時はこの健二郎様を呼べや！
健ちゃんお得意のモノマネで爆笑さしたるわ！」
「「「「「「いや、大丈夫です。」」」」」」
と6人全員で突っ込む
「なんでやねん！！」
俺はこんな三代目が大好きだななんて柄にもなくしんみりするほどいいメンバーに出会えたことに感謝する。
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作者名：kurage | 作成日時：2021年10月5日 14時
