Cinderella (ページ8)

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☆8 ページ8

シンデレラside

「今手が離せん…」というヨコさんに変わって、リョウ王子が送ってくれた。

ってか、いいん？舞踏会の主役の1人やないん？？

そんで王子をこき使う魔法使いってどうよ？

実はめっちゃえらい魔法使いなん？笑

向かいには王子。隣には2匹のネズミ達。

ネズミ達は、きゃっきゃ♪きゃっきゃ♪笑ながら別行動しとった時の事を報告し合っとって。

本当仲良いんやな。

青「ん？？何ぃ？」

ショータの薄い耳を触っていたら、不思議そうに聞かれた。

なぁ、うちの子にならん…？

ひもじい思いさせてまうと思うけど。

もうちょっと、一緒におりたいねん…。

自分だって満足に食べれんのに、そんなこと言ったらいかんよね…。

飲み込んだ言葉が、胸の奥で重くのしかかった。

気持ちを切り替えて顔を上げると、雨にぬれた子犬のような目をした王子がおった。

シ「…なっ、何…？」

黄「そんな辛い気持ち隠さんでええやん？タチョとショータならわかってくれると思うで？自分、もっとわがままになりや？」

……王子…

青「ん？どうしたん？」

ネズミ達が気づいて膝にのってくる。

2人を抱きしめながら、それでもやっぱり言えんくて。

「楽しかった。連れていってくれてありがとう」なんて言っとると、パアアアアアッとドレスが光だした。

シ「えっ…？何なん？これ…っ」

青「あ、０時なんやね。元の服に戻るよ」

言い終わる頃には、すっかり元の服に戻っとった。

魔法、とけちゃった…

でも、さっきの言葉は嬉しかったな。

王子にもお礼を言おうと前を向くと

黄「なぁなぁ、ショウちゃん！服変わる時ってうっすら透けて見えるんやなぁ！えっ？めっちゃ見えたやん！くびれとか、ええよなぁっ！」

とりあえずグーで殴っておいた。