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☆6 ページ6

シンデレラside




シ「なぁそういえば、舞踏会出んでええの?」




卵トロトロのオムライスを、スプーンですくって食べさせてあげる。




…美味しそうやなぁ…




ちょっと一口…と思うと、すごい怖い目で睨みつけられた。




シ「ええやん。ちょっとくらい!(小声)」




緑「あかん!(小声)」




黄「面倒くさいねん。毎週お妃探しやで?疲れるわ〜、って聞いとる?」




シ「お、おん。そうやね、王子達やったら選り取りみどりやんなぁ!(←聞いてない)さて、そろそろ行こっかなぁ!ご馳走さま!」




黄「えっ!?全部赤ん坊が食ったん?食べ過ぎやない?」




そうやねん。

ブラックホールみたいに食べ物が吸い込まれていくねん。




緑「げふっ」




黄「ん??」




この声…?と言うと、ダダッと回り込んでタチョの顔を覗き込んだ。




黄「なんや!タチョやん!自分、今回のお妃候補やったん?」




シ「はぁっ!?お妃候補??怪しい魔法使い達に連れられてきただけやで?」




黄「横山くんやろぉ?あの人、ハイソな令嬢じゃ兄貴に合わんからって、城下で合いそうな人を見つけては舞踏会に連れてくるんやで」




そうなん?タチョを見下ろせば、満足そうにお腹を撫でとる。




緑「今回はなかなか良さそうやろ?」




黄「おん、そやな」




シ「ちょぉっ!勝手に決めんで!!」




お妃候補って!!




黄「嫌なん?玉の輿やで?」




やって…好きやない人の所に嫁ぐなんて…




緑「家から出られるで?」




うっ、それは……嬉しいけど。


わかっとるよ。王子に見初められて結婚…なんて、皆大喜びのサクセスストーリーやん。


でも、そんなん急に言われても…なぁ。

シンゴ王子、どんな人やっけ?

ガハハハって笑って、八重歯が光ってた。


あの人の、お嫁さん…?




黄「心の声、全部口に出しとるで?」




緑「現実にはまだ見初められてないけどな(笑)」

☆7→←☆5



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作者名:hio | 作成日時:2014年2月18日 20時

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