Cinderella (ページ5)

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☆5 ページ5

シンデレラside

シ「失礼しま～す…」

どうしても入るときかないタチョを抱いて、扉を開ける。

黄「なんやねん。お前」

うぉっ、噂通りのイケメン！

シ「リョウ王子？どうも。シンデレラ=Aです。あの、何か食べ物分けてもらえませんか？」

黄「はぁ？大広間にたくさんあるやろ？そっち行けや」

シ「あっ、この端に避けてあるピーマンとか食べへんの？もらっていい？」

黄「聞けや、人の話っ！」

「まぁ、ええよ」と言ってくれた野菜を、フォークにさして口に運んであげる。

向こうからじゃ顔は見えんはずやし、わからんやろ。

黄「なんや、赤ん坊か？」

シ「おん。そんな所。なぁ、何で野菜食べへんの？」

黄「嫌いやねん。俺、焼きそばとオムライス、唐揚げしか食べへんもん」

シ「あははははっ！めっちゃ偏食やん！ってかだからここにおるん？向こう豪華な料理たくさんあったのに」

黄「笑うなや！上手いんやぞ！オムライス！」

シ「わかっとるよぉ、私にとったらオムライスなんてご馳走やもん。王子も庶民的なんやなぁって思って。でもこんな小さなピーマンよけんでもええやん」

黄「ええんじゃ！入れるなって言っとるのにいっつも入れよるから！それより、腹減っとるならもう一つ作るよう言ってやろうか？」

下を見ると、全力で頷いとる…。

シ「じゃあ、お願いします。ありがとう」

にっこり笑って言えば、リョウ王子は少し顔を赤くして、「待っとれ」と奥に向かった。

緑「…今回は収穫ありそうやな」

シ「ん？何か言った？」

緑「早く来んかなぁって♪」

そこに、ホカホカのオムライスを持った王子がやってきた。