Cinderella (ページ32)

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☆32 ページ32

黄side

Aを訪ねてきた、アイツの為の会食が開かれた。

Aの今の気持ちは、どうなんやろう…。

わざわざ城にまで訪ねてくるなんて、もしかしてアイツもAが好きなんやろうか…。

もやもやした気持ちを抱えながら、席につく。

赤「おい、隆平。お前ここ座れや」

橙「わぉ！お隣、失礼しま～す♪あっ、シャケじゃないですかぁ！シャケシャケパンパ～ン♪」

赤「何それ？なぁ、何？」

すばるくんはアイツが気に入ったみたいで、楽しそうに話しとる。

それも若干気に入らんくて、ふて腐れる俺。

シ「なぁにまた難しい顔しとんの？」

こうやって気分が沈んどる時、Aが必ず気づいて声をかけてくれる。

そういう所、結婚したいと思った理由の一つ。

黄「疲れた。肩貸して？」

寄り掛かれば、ヨシヨシと頭を撫でてくれる。

厳しい所は厳しいけど、こうやって甘やかしてくれるのも、理由の一つ。

黄「なぁ、結婚しようや」

シ「急に何やの？本当疲れとる？ほらタチョとショータに癒してもらい？」

癒される…訳ないやん。

タチョはどうか知らんけど、ショータに至ってはライバルやで？

近くに置かれた2人を見ると、「大丈夫？」って顔で見上げとる。

何で…？

アンフェアな抜けがけをしてる事に、罪悪感を感じとるのに。

ショータ、俺なんか嫌ってや。

そんな純粋に心配なんてせんで。

紫「おー、遅くなってすまんな！隆平くん、やったかな？しっかり食べとる？シンゴやで。よろしゅう」

そこに仕事を終えた兄貴が入ってきた。