Cinderella (ページ23)

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☆23 ページ23

黄side

「お茶、お持ちしました」

侍女がテーブルにセットするのを待っていると…

早速、来たな。

ワゴンの下段に、青と緑の大きな毛玉が二つ。

気づかれんように、そろそろと降りようとしとるけど

「では、ごゆっくり」

侍女がワゴンを引いて行こうとするから、おー…焦っとる焦っとる。

黄「あ、ワゴン置いといて？後で廊下に出しとくで」

「かしこまりました」

2人がこっちを見た。

仕方ないやん？Aがお前らが必要やって言うんやから。

シ「片付けまでするなんて、どういう風の吹き回し？……あっ！！」

青•緑「Aちゃん！！」

シ「ショータ！タチョ！！」

抱き合って感動の再会やな…って、実際は顔の血管ピクピクしとるけどな。

Aは2人のことネズミやと思ってるんやから。ペットや、ペット。

…ってコラ！タチョ、どこに顔擦りつけとんのや！

黄「はい。終了～」

べりっと2人を引き離すと、ベッドの上に放り投げた。

緑「ひどいわぁ」

青「こんな暴力的な王子やめときぃ？」

黄「うっさいねん！さっき助けてやったやろうが！」

青•緑「あざーっす」

黄「A、追い出してええ？」

緑「何でぇ？ひどーい」

青「あっ、Aちゃん。僕らもずっとAちゃんに会いたかったんやで？だからここに置いてな？」

シ「何で…」

緑「リョウちゃんが引き抜きした日から、ずっとストーキングしとってん。全部知っとるから説明せんでええよ」

Aがぽかーんとしとる間に、2人は好き勝手に喋り出した。

青「僕、お絵かきセット欲しいなぁ」

緑「俺はご飯大盛りで！ベッドは一緒でええよな♪な？」

シ「お、おん」

黄「あかん！」

それはあかんよ！！