Cinderella (ページ16)

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☆16 ページ16

緑side

んっふっふっふっ♪

楽しそうにデートしとるけど、まだまだリョウちゃんの片思いな感じやなぁ。

青「なぁ、あんなに服買わんでも、僕がいつでも描いてあげるのになぁ。あっ、入ったで？って宝石店やって！」

双眼鏡片手に、トレンチコートとハットを被ったショータがぶつぶつ言っとる。

こっちも絶賛片思い中。

思いっきり分が悪いけどな。

緑「何買うんやろぉ？俺にも見せて？」

青「ちょっと待って。今ええとこやねん。…さっきのドレスに合うアクセサリーと、ネックレス？あっ、出てきた！」

慌てて路地の陰に隠れると、2人が前を通って行った。

黄「何かあった時は、この真ん中の石を押すんやで？肌身離さずつけといてな？」

シ「おん。そういえば、すばるさんもつけとるね」

黄「すばるくんのは石が紫やねん。Aちゃんのは黄色。間違わんようになっとるんやで？」

楽しそうに歩いて行く2人をじっと見つめるショータ。

気持ちは痛いほどわかる。

俺も、ネズミになってから、何度か恋をしてきたから。

その結末は、いつも一緒。

姿見ただけで気持ち悪がられることがほとんどで、稀に仲良くなれても、両想いになってキスなんてもっての他。

って、俺Aちゃんにキスしたわ！

思いっきり殴られたけどな(笑)

だけど、望みをかけてまうねん。

今度は、好きになってくれるんやないか…って。

青「タチョ、行こっ(小声)」

緑「おん！(小声)」

頑張れ、ショータ！