番外編 GREEN�� ページ26
緑side
今まで付き合った女の子は、経験のある子ばかりで、どちらかと言えばリードしてくれる子が多かった。
Aちゃんと両想いになって半年、未だに清い交際が続いとる。
お互い実家で、だいたい昼間はおかんがおるし、Aちゃん多分初めてやんなぁ？そういう所に連れて行くのも、何か気がひける。
だいたい、お互いキスだって照れるねん。
どうしたらいいん？
緑「…なぁ、すばるくん…」
師匠に相談をすれば、「待たせて浮気されても知らんで」なんて物騒なこと言われて。
そんな事になったら、立ち直れん…。
七「…たっちょん？」
ぼーっと考えとったら、Aちゃんが心配そうに覗き込んどった。
緑「ごめんごめん！何やったっけ？」
七「土曜日、練習終わったらうちに来ん？この前教えてもらったフレンチトースト、上手に出来るようになったんよ」
緑「本当？行く行く♪楽しみやわぁ！」
まぁ、ええやんな？
そんな急がんくても、俺らのペースでいけば。
何もせんでも、楽しいし。
なんて、そう思っとったのに、いきなりチャンスはやってきて。
母「じゃあ、出かけてくるわね？大倉くん、ごゆっくり」
七「行ってらっしゃーい」
友達と映画に行く、とAちゃんのお母さんは出かけて行って。
この家、二人きり…やんなぁ？
映画って事は、少なくとも3時間は帰ってこん…？
…どうしよ。いきなり、はいかんよなぁ？
何話したら…
七「…ちょん？」
ってか、アレ持ってたっけ…？
七「たっちょん？？」
緑「ふぁいっ！？」
七「どしたん？早く食べよ？」
もぉ…、そんな無邪気に笑わんといてぇや。
こっちの思いなんて知らんと、無防備で。
俺が男やって、わかっとる？
緑「美味しかった、ご馳走さま〜♪」
ちゅっとそのままテーブル越しにキスをすれば、目を真ん丸くして驚いとって。
緑「なぁ、次は、Aちゃん食べさせて…？」
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作者名：hio | 作成日時：2014年2月4日 1時
