sympathy 2 (ページ21)

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七緒side

あれから半年後、∞はデビューをして、皆は地元と東京を行き来していた。

私はデビューと同時に∞を辞めて、絵の勉強一本に集中して。

３年に上がる頃、向こうでの仕事が増えてきた皆は、ばる達の卒業と同時に東京へ移った。

皆がいなくなって、嫌味を言われたり嫌がらせをされたりもしたけど、以前より平気な自分がおって。

多くはないけれど、友達がおってくれる。

離れているけど、気にかけてくれる仲間がおる。

自分にもやりたい事があって、応援してくれる親がおる。

すごい恵まれとって、幸せやなぁって思うから。

たっちょんとも、あの後ケンカをしたりもしたけど、変わらず大事にしてもらってる。

「志望校、受かったよ」

メールを送れば、珍しくすぐに電話が来た。

緑「おめでとう。春からは近くにおれるね」

春からは、私も東京に行く。

早く、皆に、たっちょんに、会いたい。

七「……会いたい」

緑「…おん。俺も。」

緑「早く…こっちに来て」