sympathy 2 (ページ20)

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緑side

繋がらん電話に、返ってこんメールに、いてもたってもいられなくなって、朝Aちゃんを迎えにきた。

なかなか出て来んAちゃんを、すばるくんが迎えに行ってくれて。

外におった俺に、Aちゃんが驚いて固まる。

緑「あの…、メール、送ったんやけど…」

七「ごめん…。電源切ってて…」

緑「見て…もらえる？」

七「…直接、聞いてもいい？大体、わかってるから…平気」

俯いて、セーターの裾を掴むAちゃん。

…わかっとらんやん。

緑「ごめんな」

そっとその身体を抱きしめると、驚いたAちゃんの息が首にかかった。

緑「ずっと、避けててごめん。ヤスと、付き合うんやと思って、辛くなってまって…。ずっと待ってるって言ったのに…、約束守れんくて、傷つけてごめん。」

Aちゃんの手が、俺の制服の下の方を、ぎゅっと掴む。

緑「俺も、Aちゃんが好き…。忘れられんかった…」

コクコクと頷くAちゃんを上向かせると、その目は涙でぬれとって、今までこんな風に泣かせたんやろうなと思うと、めっちゃ切ななった。

そっとその涙を拭って、顔を近づける。

Aちゃんも目を閉じてくれて…

赤「おい、遅刻するぞ」

七「ばっ…！！！」

……すばるくん……

門の影から楽しそうにでてきたすばる君を見る俺らの顔は、きっと真っ赤やったと思う。