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#39 ページ15

七緒side


自分の部屋の机の上に、プリントを並べる。



あの後、ばるは、好きなだけ泣かせてくれた。


強くなりたいと、置いていかれたくないと気を張ってた裏に隠れていた、悲しい気持ちが溢れて、久しぶりに子どもみたいに泣いた。



全部吐き出したから、また明日から頑張れるよ…。








「昨日、家でアマトリチャーナ作ってん。なかなか上手くできた!今度食べに来る?」



「さっき丸ちゃんがグラウンドですばる君に追いかけられとったよ。何があったんやろう?」



「今日、後ろがちょっとはねとるで?それも可愛いけど(笑)」







黒板写し忘れたから貸して?と言われて貸したプリント。


返してくれる時は、何かいつも一言裏に書いてあって。


その字を見ると、たっちょんに近づいたような気がして、嬉しかった。




そっと、指でなぞる。




帰り際、ばるは一言「後悔だけはするな」と言った。




後悔…。




したくない。




怖いけど、何もせずに終わらせるのは、やっぱり嫌や。







「俺らを、信じろや」


ばる



「∞から離れんでや」


章ちゃん




勇気を、少しちょうだい…。

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作者名:hio | 作成日時:2014年2月4日 1時

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