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七緒side
自分の部屋の机の上に、プリントを並べる。
あの後、ばるは、好きなだけ泣かせてくれた。
強くなりたいと、置いていかれたくないと気を張ってた裏に隠れていた、悲しい気持ちが溢れて、久しぶりに子どもみたいに泣いた。
全部吐き出したから、また明日から頑張れるよ…。
「昨日、家でアマトリチャーナ作ってん。なかなか上手くできた!今度食べに来る?」
「さっき丸ちゃんがグラウンドですばる君に追いかけられとったよ。何があったんやろう?」
「今日、後ろがちょっとはねとるで?それも可愛いけど(笑)」
黒板写し忘れたから貸して?と言われて貸したプリント。
返してくれる時は、何かいつも一言裏に書いてあって。
その字を見ると、たっちょんに近づいたような気がして、嬉しかった。
そっと、指でなぞる。
帰り際、ばるは一言「後悔だけはするな」と言った。
後悔…。
したくない。
怖いけど、何もせずに終わらせるのは、やっぱり嫌や。
「俺らを、信じろや」
ばる
「∞から離れんでや」
章ちゃん
勇気を、少しちょうだい…。
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作者名:hio | 作成日時:2014年2月4日 1時