sympathy 2 (ページ14)

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赤side

七「恋愛感情なしで、スペシャルで…、だからこうやって近くにおれる。恋愛感情あったら、壊れてたかもしれん」

「ばるに何度も助けられたんよ」そう言うAが愛しくて、おでこにそっとキスをした。

……俺もや…。

赤「なら、俺にはちゃんと吐き出せや」

七「…何を？」

赤「最近のお前。何考えとる？」

俺の髪を触っとった手が、止まる。

七「……∞、辞めようと思うねん」

…やっぱり。

赤「何でや？あいつらのことか？」

七「それもあるけど…、絵のこともあるし、色々…」

色々って何やねん。

赤「お前は、それでいいんか？」

沈黙の後、小さい声で「おん」と聞こえた。

泣くなや。

横を向いて抱きしめれば、次々とこぼれ落ちる涙が、俺の制服をぬらしていった。

頭を撫でながら「言うてみぃ」と促すと、Aは、∞のこと、大倉やヤスのこと、これからのことを泣きながら話した。

七「皆が、遠くに行ってまうのを、見るのも…辛い」

赤「…アホやなぁ」

俺らは変わらんよ。

もし、これから売れて、どんだけ地位や金手に入っても。

恋人ができても、結婚しても。

少なくとも、俺とお前は変わらん。

そういう選択を、してきたやんか？

赤「俺らの事、信じろや？」

うん、と頷くAと抱き合って。

小さい頃みたいに、泣いて、慰めて。

好き。

大切。

愛してる。

色んなカタチがあるそれに、ひとついびつな俺らのカタチ。

それは、これからも変わらんから。