sympathy 2 (ページ12)

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緑side

赤「どういうことや？」

ヤスが出て行った後、すばる君に聞かれた。

緑「…知らん」

もらうからって、付き合っとるんと違うん？

勘違いをしてるんかもしれんって思っても、ヤスの唇や色んな場面が浮かんで、素直に受け取れん自分がおった。

赤「知らんって、何や」

険悪な雰囲気が流れる。

赤「最近Aが変なのはお前のせいなんか？あいつに何か…」

緑「黙ってや！！」

責められて、何かが切れた。

緑「何なん！？すばる君、Aちゃん好きなんと違うんやろ！？幼馴染ってだけやろ？人の恋愛沙汰に首突っ込まんといて！」

八つ当たりやってわかってる。

自分の余裕のなさや、器の小ささを思い知って。

恋ってこんな苦しいもんなん？

何もかも見透かしてるような真っ黒な目が、今は怖い。

すばる君、俺はそんな風になれへんよ。

黙っていたすばる君が、じっと俺を見つめたまま言った。

赤「なら、俺が本気で好きって言ったら、どうなんや？」

「後で連絡する」村上くんにそう言うと、すばる君は静かに出て行った。

何で……

両手で顔を覆って俯くと、ぼんやり視界が滲んでくる。

それを消したくて、ぎゅっと目を瞑った。

黄「大倉…」

緑「ごめん、1人にして…」

声をかけてくれた亮ちゃんにそう言えば、皆は帰り支度をして出て行った。

閉じたドアの音を聞くと、涙が頬を伝ってズボンに落ちた。