ひっつき虫 ページ2
.
廉「なぁ、なにしてんの？」
「見たらわかるでしょ？洗濯物干してるの」
廉「なぁ、次はなにしてんの？」
「だーかーらー、見てわかんない？」
本日の廉くんはとてもひっつき虫なご様子。
さっきから家事をする私の後を追いかけ回して、ずっとこんな感じ。
今もキッチンで料理をする私からちょっとだけ離れた所に立って、じーっとこっちを見てる。
廉「料理しとる」
「正解」
廉「まだご飯の時間ちゃうやん」
「準備しとけばあとで楽でしょ？」
廉「花音ずっと動き回ってるから全然くっつかれへん」
「これ終わったらそっち行くから待ってて？」
廉「もう死ぬほど待ってんねんけど。廉くんはもう限界でーす」
「・・・っ！ちょ、危ないよ」
野菜を切ってた私のお腹に突然廉の腕が巻き付いて、咄嗟に包丁を手から離した。
廉「それ、今やなくてもええやろ？」
「・・・っ、耳元で喋んないでよ」
廉「やめて欲しいんやったらこっち向いて？」
「っ、わかったから！」
仕方なく手を止めて体を反転させれば、満足そうな廉がシンクに手をついてグッと顔を近づけてくる。
廉「相変わらず耳弱いねんな(笑)」
「うるさい」
廉「・・・ふっ、ちーび」
「そのチビに惚れてるのはどこの誰ですか？」
廉「完全に俺やわ〜」
こうやってあっさり認めちゃうとこ、本当に廉らしい(笑)
廉「花音、ちゅーして」
「まだ料理中。ほら、鍋も火ついてるし」
廉「火なんか消したええやん」
____ｶﾁｯ
長い腕を伸ばして器用に火を消すと再びシンクに手をついてさらに顔を近づける廉。
廉「これで問題ないやろ？」
「ちゅーこそ今じゃなくてもいいじゃん」
廉「俺は今したいねん」
「そんなの知らないし」
廉「なんでもええから早よせぇや。この体勢結構しんどいねんけど」
「・・・1回だけだからね」
＿__ﾁｭ
廉のお望み通り唇を重ねて
「はい、これでいい・・・
廉「足らへん」
「・・・っん、っ、んんんっ・・・」
すぐ離れる予定だったのに、私の後頭部をがっちり押さえる廉の手にそれを阻止された。
廉「どう？俺のこと構う気になった？」
「・・・あとでちゃんと手伝ってよ」
廉「はーい」
廉がひっつき虫の日はなかなか家事が進みません。
END
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心音(プロフ) - きゃんでぃー♪さん» 初めまして！お返事遅くなってしまい申し訳ありません(;o;)そう言って頂けると本当に嬉しいです！これからも応援よろしくお願い致します！ (2018年12月26日 5時) (
レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - みゆう♀さん» なかなか更新出来なくてごめんなさい(;_;)これからも応援よろしくお願いします。 (2018年12月26日 5時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃー♪ - 初めまして！廉君のお話も面白いですね！紫耀君の小説も読んでいます。だいぶ前から心音さんのファンです笑これからもファンでい続けます！頑張ってくださいね (2018年4月25日 18時) (レス) id: 0095237485 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう♀ - 続き待ってますｯ！ (2018年4月2日 18時) (レス) id: 17bb6d6987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音
| 作成日時：2018年2月12日 21時
