story34 ページ35
坂田視点
ホストになる前の俺はフリーターだった
高校を卒業して進学はせず就職も決まらずアルバイトをいくつもかけ持ちして実家で暮らしていた
でも就職もせず進学もせずフリーターな俺は嫌われていた
家にいるのも気分が良くなかった
家にいる時間を少しでも減らそうと俺は夜の街に遊びに行っていた
その時に見つけたのがこの店付近の中高生がたむろしている場所
そこでは俺と同じような子が沢山おった
話すのも楽しかったし、女の子に好かれることも多かった
けれどそこに行く日が続く度俺はある思いが生まれた
本当に楽しいのか？
そこに行くと自分は好かれようと演じる
それがどんどん自分で苦になっていた
ある日そこを通り過ぎて一通りの少ない場所に座り込んでうつむいてたら
？「そこ邪魔なんだけど？」
坂田「えっ？あっ？すみません!!」
？「何してんの君？こんな夜中にホストクラブの裏口に座り込むとか」
ホストクラブ！？
じゃあこの人ホスト！？
結構イケメンさんやなぁとは思ったけど
坂田「別に…」
？「家に帰りなよ？変なキャッチに捕まるぞ？」
坂田「家にいる時間は極力少なくしたい」
?「じゃあお前みたいなやつがいっぱいいる場所行けば？」
坂田「…もう演じるの疲れた」
俺はそう言った
？「演じるって…お前……なぁ、ちょっと店で話さないか？」
そう言われて俺はそのホストと一緒に店に入って
お酒を頼んで話していた
酒の力があってかわからんけど色々と愚痴がこぼれた
家庭環境や俺がなぜここに来たのかなど
そして演じてるのが辛いってことを話すと
？「ここで働かないか？君絶対に向いてると思う！」
誘い文句か知らんけど働く、アルバイト契約じゃないということに俺はのせられてこの店に入った
＊＊＊＊＊
バンバン更新してすみません!!
創作意欲捗る〜！
ラッキー歌い手
なぴ
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