story36 ページ37
莉犬視点
るぅとくんがずっと入り口付近をぐるぐるしている
さとみ「莉犬どうした?」
莉犬「るぅとくんが入り口付近ぐるぐるしてるから何してんだろうと思って」
さとみ「ほんとだ」
最近客減ってるって言ってたしあそこで指名もらって担当になろうとしてんのかな?
莉犬「まぁ俺はもう上がりの時間だし」
さとみ「はやいな?なんか用事?」
莉犬「これと言って用事はないよ?ただ働く時間的にあるじゃん?」
労働基準法違反だよ
俺ほぼ毎日出勤してるし
毎日でも出勤しないと売り上げ良い訳じゃないから稼げないもん
お酒飲んで女性を励ますだけで稼げる楽な仕事なんて言われるけど、稼げるのはほんの一握り
luzさんやセンラさんみたいな魅力的な人が稼げるんだ
でも、俺も元はアイドル志望って訳だしそういうの活かして頑張って稼ごう!
しるばーな視点
しる「…」
うらた「お疲れ〜…って何このにおい…」
うらたさんが控室に来た
しる「やっぱりやばい匂いですよね?」
うらた「うん…なに?しるばーなくんのスーツから?」
しる「実は…」
先ほど僕を指名したお客様は新規の方でご丁寧に接客していたのだがホストを何と間違いしてるのかベタベタと触ってきて香水のにおいも気持ち悪いぐらい強くてスーツにこびりついてしまった
しる「消臭剤振りかけてもぜんっぜん落ちなくてぇ…」
俺はもう泣きそうだった
新しいスーツ買うお金だってないのに
うらた「わかった、しるばーなくん?あした昼に買い物行こう新しいスーツおごってやるよ」
しる「本当ですか!ありがとうございます!!」
良かった
これで明日からも出勤できる
うらた「しるばーなくんも意外と潔癖?」
しる「そこまでですけど…強い匂いがつくと困ります…」
うらた「俺は結構潔癖でさ、ほかの匂いがつくだけで嫌なんだ」
そういう人いるよね他の人の匂いが付くだけで嫌とか
しる「そうなんですね…」
うらた「だからさ、気にしない人の方が俺からすると意味わかんない」
そういうもんか
うらた「よし、じゃあ明日11時に駅前集合な!」
しる「はい!分かりました!」
ラッキー歌い手
なぴ
22人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ