第81話:氷琥 ページ33
しゃけみー 視点
おれは...しるちゃんに悪いことをしたのかな？
おれが見てきたのは、親に無視されてたしるちゃんだけ、だからおれが助けようとした...のに...
しゃけ「...でも、今更後悔したって遅い、遅いんだ...！」
おれは部屋で涙を我慢しながら床に拳を叩きつけた
親は今日は帰りが遅いと朝言ってた
...あれ？そういえばこんなこと、まるぐりちゃんの親が殺された時あったぞ...？もしかして親は...いや、でも、ちゃんとしたお仕事だったら...？でも...でも...！
しゃけ「あ...あ...ああああああああ!!!!!」
おれはまるぐりちゃんの親が殺された時のニュースを思い出した、その時も、その時も、その時も!!!!!
親は...電話を必ず、して...おれは...またいじめられる？転校させられる？嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ！こっちで卒業して、自首しなきゃ...親のことも言わなきゃいけないのに！やめてよ、やめてよやめてよやめてよ!!!!
なんでおれの気持ちを誰もわかってくれないの？なんでおれが頑張ってもみんなおれを褒めるの？やめろよ、もう...おれは...
明日...学校に行くと思わせて自首してこようかな...卒業までにしようと思ったけど...人を傷つけたんだから...殺しちゃったんだから...しなきゃ...
ごめんね、みんな...しるちゃん、まるぐりちゃん...楽しかったよ
しるばーな 視点
夕ご飯の時も凜空は元気がなかった
僕が元気を出させようとしたら笑ってくれたけど、すぐに悲しそうになってしまう...
しる「凜空、元気ないのなんで？」
まる「...元気ない？俺...」
しる「元気ないよ！どうしたの？やっぱり僕邪魔？帰った方がいい？」
まる「それはダメ！」
しる「え？」
僕が邪魔だと思ってたら違うみたいでしかも大きい声を出させてしまった、ダメだと言われて僕はびっくり
まる「あ、ご、ごめ...僕が不安になって...いつか琉唯が消えたらどうしようとか...考えちゃって...」
ふぇっ...と今にでも泣きそうな顔で言われた
しる「え、だ、大丈夫だよ！僕は消えないよ？一緒にいるよ？ごめんね？」
と、僕は凜空のそばにいき、抱きしめてゆっくり頭を撫でた
撫でてあげると凜空は少し安心したのか「良かった...」と行ってきた
え、なにこの生き物可愛い、守りたい
一生守ろう、そうしよう
まる「琉唯、琉唯は学校行く？」
しる「え？明日？凜空が安心するまで行かないよ！凜空を守るの僕だもん！」
僕がそういうと凜空は少し驚いた顔をした
なんでだろう...？分からないや
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