第71話:氷琥 ページ23
しるばーな 視点
まる「琉唯、もうやめて！大事な友達に手を出さないで！」
なんで...なんでなんでなんで!!凜空までそっち行くの？ねぇ、やめてよ、僕が何回も大事にして手に入れても、必ずそっちに行くのやめてよ...
ひとりぼっちはもう嫌なんだよ
刃物を下げて俯いてるとしゃけみーが話しかけてきた
しゃけ「しるちゃんは、どうすれば許してくれるの？おれのこと、絶対に許してくれないのは知ってる、けど答えが知りたい」
しる「...そんなの消えればいいじゃん！お前が、僕の全てを奪ったんだから！それくらいしろよ!!」
しゃけ「...でも、死んじゃダメだって言うんだよ、それにおれにはやらなきゃいけなことだってあるんだよ...」
しる「はぁ？やらなきゃいけなこと？お前が？」
しゃけ「うん、おれは、しるちゃんの親を殺した罪で逮捕されなきゃだめなんだよ」
は？親を殺した...？しゃけみーが...？
しる「...え？」
しゃけ「しるちゃんのためなんだよ、だってあいつらさえいなければしるちゃんは助かると思ったんだよ」
スタンガン 視点
しる「え...あ...あ...お母さんとお父さんもう、いないの...？」
まる「...琉唯...」
幼い声でしるちゃんは泣きそうになっていた
しゃけ「うん！いないよ!!これでしるちゃんも平和になったね!!」
しゃけみーが笑顔でいいことをしたと思ってしるちゃんに言う
まる「...本当に殺したの？」
しゃけ「うん、あ、ちなみにまるぐりちゃんのご両親殺したのおれの両親ね」
まる「は？」
しゃけ「依頼でやったんだって」
まる「...っ」
まるぐりちゃんは泣きそうな顔になって大人しいしるちゃんを連れて教室を出ていってしまった
教室には俺としゃけみーだけになってしまった
まるぐり 視点
しる「おとーさん...おかあさん...ひぐっ...」
誰も来ない空き教室でしるは俺に抱きついて泣いてた
俺も、真実を教えられて泣きそうだけど、なんとか耐えた
まる「...大丈夫だよ、琉唯には俺がいるから...」
クラスメイトの親に俺の両親、その息子に琉唯の親を殺られた、最初から犯罪者が学校にいたってことになる
しる「うぅ...凜空...もう僕どうすればいいかわかんない...」
まる「...そうだね...落ち着いたら荷物だけ持ったら帰ろうか」
しる「...うん」
傷は治ってない、落ち着くまで2人でいようと思う
2年が終わるまで、2人で...
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
本当にこれクラス全員仲良くできるのか????
てか、わに死んだね
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